テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「 転校生 . 」
俺は普通の高校生。今日も普通に学校生活を送っている。いつも変わらない毎日だからこそ退屈に感じている。そんな俺に、“運命”というものがやって来たのだ
🎙️ キーンコーンカーンコーン
チャイムがなりクラスの皆が席に着く。そしてホームルームが始まり、先生が話し出す。
先生「今日は皆にお知らせがある 」
クラスの皆がザワつく中俺も少し胸が高鳴る。
先生「転校生が来る」
皆が驚いた。勿論俺も。
クラスメイト「どんな子だろ 」
「女子がいいな~」
そんな声が飛び交う中、先生が皆を黙らせる。そして教室の扉を誰かが開ける。そこにはとてつもなく美人な子が立っていた。クラスの皆も驚いたのか開いた口が塞がらなかった。
転校生「瑠奈です。宜しくお願いします、 」
クラスメイト「俺の席の近くに来いっ…! 」
「瑠奈ちゃんかわい~! 」
またクラスが煩くなる。俺も興味を持っているが、そんなにザワつくほどではない。また眠ろうと机にぐったりしては俺の耳にこんな声が届く
先生「じゃあ、あの子の隣の席に座ってくれ 」
俺は吃驚した。なんせ、先生が指を指した先には俺がいたからだ。クラスメイトが俺を見つめてくる。俺は先程のクラスメイトのように開いた口が塞がらずにいた。
クラスメイト「田中羨ましいな~ 」
そんな声が次々に聞こえる中、転校生がこちらに向かってくる。間近で見るとアイドルのようにキラキラして見える彼女に俺は一目惚れをしてしまった。
瑠奈「田中君…? 宜しくね、! 」
大人しそうな彼女にさらに惹かれてしまった。心臓の鼓動が早くなり、俺は顔が熱くなったように感じた。
田中「おう、宜しくな、! 」
平然を装うとするが、緊張していて、呂律が回らなく何度も噛んでしまった。俺は恥ずかしくなりその場から逃げ出したくなった。
瑠奈「…田中君って面白いのね 」
俺の耳にそんな言葉が届いた。俺はさらに鼓動が早くなった。こんなに格好の悪い俺をふふっと優しく微笑みながら見つめてくる彼女に俺は驚きを隠せない
瑠奈「私、不安だったけど田中君のお陰で楽になった、有難うね…」
小声で呟く彼女を俺は見つめる事しか出来なかった。横顔も綺麗で更に見惚れてしまう。そんな中クラスメイトがまたざわつき始めた
クラスメイト「田中、彼奴瑠奈ちゃんに惚れたんじゃね?」
「笑った顔も可愛いとか反則じゃん」
それはそのはず。だって今まで空気が薄かった俺がこんなにも美人な人と話しているんだから。妬いたり文句を言ったりもするだろう。だけど、そんな俺を認めてくれたのは瑠奈ちゃんなんだ。俺はもう彼女しか見れなくなった。
瑠奈「これでまた落とせた。やっぱりオトコって単純ね。顔が可愛ければ良いもの」
私はクスッと笑っては教室を後にした。これでまた私はこのクラスの、いや、この学校の“人気者”♡
終 _
NEXT ⤿ 1♡
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!