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エクスデスさんを大切にしているゾディアークさんの気持ちがとっても伝わりますね!!どちらも信頼し合っているのが分かります!!でも、エクスデスさんの記憶が戻っていないのでハッピーエンドとは言えないのか?🤔
カオス 「エクスデス!しっかりしろ!」
エクスデス 「うっ…あっ…」バタッ
ゼロムス 「おい!大丈夫か!?」
アルテマ 「とにかく運びましょう!」
ある一つの戦いで、エクスデスは意識を失った。
そう、私を庇って。
エクスデス 「…誰…ですか…?」
記憶を失ったエクスデスは、私達に敬語を使っている。
バハムート 「エクスデス、体調は大丈夫か?」
エクスデス 「はい、大丈夫です。ありがとうございます」ニコッ
バハムート 「…そうか」
バハムートも、どこか寂しそうだった。
私は、エクスデスと関わる事が怖くて、名前を言っていない。
本当は知っていたんだ。エクスデスは私のせいで自分を責めていた事を。
たまにエクスデスの啜り泣く声が聞こえて、心が押し潰されそうになる。
私 「綺麗だなぁ…ここだけは…変わらないか…」
エクスデス 「…あの…」
私 「…!?エク…スデス…?」
きっと星を見に来たのだろう。エクスデスの眼は相変わらず綺麗だった。
エクスデス 「こんばんは。エクスデスと言います。貴方は?」
私 「…ゾディアークだ…よろしくな」
エクスデス 「はい!よろしくお願いします」ニコッ
やはりエクスデスの笑顔は優しい笑顔だ。
エクスデス 「ふふふ」
私 「どうしたんだ?」
エクスデス 「ゾディアークさんは夢で見た人に似ているんです♪」
私 「えっ?」
エクスデス 「夢で、私の事を気に掛けてくれる人が居たんです。
これからもずっと私の側に居てくれると、約束してくれたんです」
私 「…」ポロポロ
あぁ、あの時の約束、覚えていたんだ。
エクスデスは一度、暴走を引き起こした事がある。
その時、エクスデスは泣いていたんだ。
だから、「大丈夫」「ずっと側にいる」そう約束した。
「ありがとう」そう言って嬉しそうに笑っていたのを思い出した。
もう二度、エクスデスに辛い思いをさせないと約束したはずなのに、守れなかった。
いつかそうだった。私は無力で、守ってもらってばっかりだった。
だから、エクスデスの記憶がなくなって、誰よりもショックを受けたのは私だと思う。
恨んでないよ。無罪判決になって、絶望したけど、
エクスデスは最後まで、証拠を集めてくれたんだよね。
私の為に、必死になってくれたんだよね。
エクスデス 「ゾディアークさん、あの…」
私 「何だ?」
エクスデス 「また、会ってくれますか?」
私 「あぁ、もちろんだ。またここで会おう」
あの時、許してくれてありがとう。
私は身勝手にエクスデスを傷付けたのに、優しく頭を撫でてくれた。
嫌いになんてなれなかったよ。
エクスデスの記憶がなくなっても、私は大好きだよ。
これからもずっとずっと。
でもねもし、願い事が叶うなら、