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最初の一文ちょー好き🫶🏻 ᷇ᵕ ᷆ )
もっくん視点が始まります。こっちは病んでるのでポエミー入りますので笑わないでお付き合いください。
涼ちゃんは俺にとって女神だった。
不安の闇に引きずり込まれそうになっていた俺を助け出してくれた救いの女神。
あのどうしようもなく不安定な時期を乗り越えられて今の自分があるのは間違いなく涼ちゃんのおかげだった…。
ミセスの活動を休止して俺はソロ活動を始めた。メンバーのみんなに迷惑をかけている自覚はある。でも、どうしても自分の中でズレが生じて違和感が拭えなくなってしまったのだ。
俺は今までやってみたくても手を出せなかった事にチャレンジしてみる。
カジュアルな服装よりドレスアップした服装。ダンスにもチャレンジしたし、前々から興味のあったメイクにも手を出した。とりあえず色々興味があった事をやってみて、何が自分の目指す物かを手探りで探していた。
でも、それは自分自身でも今まで目を背けてきた自分の最奥まで手を伸ばすような作業で、とてつもない精神力が必要なものだった。
元々寂しがりやの俺はメンバーの誰もいない、1人の状況も精神を追い詰める原因だった。
寝ようと目を閉じると何か自分自身の闇が襲いかかってくるようで怖くて眠れない日々が続く。
そうすると頭痛がしてきてイライラがつのって周りにあたってしまい、そんな自分に自己嫌悪してさらに眠れない日々を繰り返していた。
そこに2人の脱退の話が舞い込み、今まで信じていたものが崩れていくのを感じた。
今まで当たり前のようにそこにあった大切なものが自分のわがままのせいで壊れていく…。
この世界に自分1人だけ取り残されたような、そんな恐怖が渦巻いていた。
そんな時、仕事場で久しぶりに涼ちゃんに会った。
相変わらずの優しそうなのんびりとした笑顔。
心配そうに話しかけてくれるのに俺はまともに対応する事ができず、そんな自分に心の中で舌打ちする。
そんな俺の様子に本当に心配のなったのか、涼ちゃんは俺の家に行きたいと言いだした。本当はすごく嬉しかったけどそっけない態度になってしまう。
俺の家に着いた途端、涼ちゃんは部屋の掃除を始めた。もたもたと決して手際がいいとはいえないのに、一生懸命片付けてくれている姿をソファーからボーっとながめる。
部屋に人が入ってくるのはいったいいつ振りだろう。
「これ食べてみて」
そう言って涼ちゃんはお皿を俺の前に置く。ふわっとトマトのいい香りがした。
「トマトリゾット。俺、あんまり料理上手じゃないけどけっこう美味しそうにできたでしょ?」
涼ちゃんは優しく笑う。一口食べてみると優しい暖かさがこわばった身体に染み渡った。
「…美味しい」
食べ物を美味しいと思ったのは久しぶりな気がする。
ゆっくりと確かめるようにスプーンを動かし全て食べ終える。リゾットの暖かさが俺を身体の中から温めてくれた。
おかわりもあるからね。そう言う涼ちゃんになんだか自然に笑みがこぼれる。
「…なんか涼ちゃんお母さんみたい」
「なんだよ、お母さんって。俺は頼れるお兄ちゃんなんだから」
涼ちゃんは口を尖らせて不満そうに言う。
「頼れる?」
「頼りになるの!」
そう言い合って2人で顔を見合わせて笑う。
こんな風に笑うのはいつ振りだろう。胸の中が暖かくなって凍りついた俺の心を癒してくれる…。
もっくんやっぱり限界も限界でしたね。
最初にも言いましたが、休止期間はこんなんじゃないわよ!と言う方もいるかもしれませんが、これはわたしの妄想世界です。
ダメな方はご遠慮ください😅