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それからどのぐらいだったのだろう
“俺が街から逃げてから”
ある日、一人の少年を見た
俺は咄嗟に隠れてしまった
ここは森
人間なんているわけが無い
でも、森に入ってからフードが破れてしまった
だから護衛本能というものか分からないけれど
俺はまた隠れる
その子は歌が上手
自然と惹か れる歌声
惹かれるというか、つい聞き入ってしまう
かっこいい歌声だ
俺は木の物陰から顔を半分出して少年を見る
少年は、、いいや、少年も耳が生えてた
俺が忘れたくても忘れられないオオカミの子と似ているそんな耳
その時、少年が振り返った
俺はびっくりして慌てて木の物陰に隠れた
〘少年目線〙
俺はいつも通り歌っていた
歌うことだけが、”俺を癒してくれる”から
でも、後ろから気配を感じた
ライオンの勘だろうか、
俺は咄嗟に振り返った
何もいなかった、正確には何もいないように見せられている
木の影からそっと見える水色の濁点が所々にある白色のきのこが見えた
俺は好奇心に負けてきのこに近ずいた
『なぁ、誰かいんの?』
そしたらきのこがビクッと動いた
俺は面白いものを見つけた気がした
〘俺目線〙
少年が近ずいてきた
『なぁ、誰かいんの?』
俺はびっくりして思わずビクッとなってしまったかもしれない
俺は怖くて動けなかった
でも少年はどんどん近ずいて来る
俺は怖くて目をつぶることしか出来なかった
〘少年目線〙
俺はワクワクできのこに近ずいた
俺はきのこの目の前に来た
そこには、小さく縮こまっている人がいた
でかい、けど、小さい、良くわかんないそんな感じ
俺は勇気をだして声をかけてみた
『な、なぁお前さ、そのきのこ、な、何、?』
そう言うとビクッと震えてゆっくり顔を上げた
目元はうるうるして今にも泣きそうだった
『______ないで、』
小さな声で訴える
俺は聞き返した
『何、?聞こえねぇ、』
きのこ野郎はもう一度言った今度は小さく、
でも、”はっきり”
『”嫌わないで”』と
俺は心が締め付けられる気がした
そのくらい、心が痛かった
〘俺目線〙
足音がどんどん近ずいて来る
その時、
『な、なぁお前さ、そのきのこ、な、何、?』
俺はびっくりした、またバカにされる
嫌われる
そう思うと、怖かった
ゆっくり顔を上げる
泣きそうな顔を、
でも、少年の顔はよく見えなかった
多分、俺の本能が見たくなかったのだろう
何故かは分からない、でもきっと、
“嫌われることが怖いから”だと思う
俺は自然と言葉に出ていたのかもしれない
『嫌わないで』と
でも、少年が聞き返してきた
『何、?聞こえねぇ、』と
俺は何故か分からないがもう一度言葉を放っていた
『”嫌わないで”』
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