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〈ななっし~視点〉
「マジで!?ななっし~さもさんと付き合ったの!?」
「そうって言ってんじゃん。」
「ええええええマジかあ…先越された…」
翌日の放課後、俺は凸さんとべると一緒にカフェに来ていた。
俺の突然のカミングアウトに、凸さんはめちゃくちゃ驚いていた。
…凸さんは知らないんだよな。
さもさんの身に起こったこと。
べるは複雑そうに俺と凸さんを見てるけど
「ななっし~お帰り!」
家に帰ると、さもさんが笑顔で出迎えてきた。
「…ただいま。転校の準備は?」
「だいぶ進んだよ。」
さもさんは俺の家に住むことになった。
さもさんの環境を何とかするためには、転校しかないと思った。
「もう夕飯出来てるって、早く食べよ!」
さもさんに腕を引っ張られてリビングへと向かう。
さもさんの変わりように、俺は正直困惑してる。
いや再会したときにあれほど暗かったのに、朝起きたらめちゃくちゃ明るくなってるんだもん。
「…さもさん」
「んー?」
「まだ死にたいって思ってる?」
「?思ってるよ?なんで?」
当たり前じゃんとでも言いたげな口調に、俺は何も言わなかった。
「あ、ななっし~さんお帰りなさい。」
リビングに入ると、しぇいどさんが出迎えてくれた。
しぇいどさんは俺の保護者
亡くなった両親と知り合いだったらしくて、俺のことを引き取ってくれた。
「遅かったですけど、どうかしたんですか?」
「凸さんとべると一緒に遊んでた。」
「…いいなあ」
さもさんが羨ましそうに言う。
………これからは一緒にいれるから。