テラーノベル
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第3話です!お待たせしました。
オメガバース
001α 456Ω
監禁されたギフンの日々は、地獄だった。彼は以前と同じようにヒートが何度か来た。その度に、ヨンイルが部屋の中に入ってきて、ギフンの体を貪った。ヨンイルの顔は、仮面の下に隠されたままだったが、ギフンにはその瞳の奥に宿る熱と、快楽に歪む口元が、はっきりと見えるようだった。
ヒートの波が押し寄せる度、ヨンイルの甘い言葉と、彼の与える快感に身を委ねてしまう。
001)…私に、逆らえませんね、ギフンさん。貴方は、私のものなんてすから。
その言葉はギフンの羞恥心を深く抉る。
あれ程憎んだゲームの支配者に、肉体も心も縛られている。ヨンイルは、あの罪の無い人々を、なんの躊躇も無く殺したのだ。しかし、本能が彼を求めてしまう。その事実が、ギフンを深く苦しめた。
ある夜、ヒートの波が去りヨンイルが部屋を去った後、ギフンはベッドにうずくまって泣き崩れた。
456)…くそっ、ッくそぉ…!、なんで、ッ俺はッッ!!
グスッ…
ヨンイルを許してしまう、自分が何よりも許せない。憎悪と快楽。理性と本能。相反する感情が、ギフンの心を激しく引き裂く。涙が止まらなくなってしまった。
456)俺はッ、俺はあんたを、、、ッ許さない!!!
監視カメラから覗くヨンイルは、ギフンの絶望を知りながらも、外で静かに微笑んでいた。
暫くして、次のヒートが訪れた。部屋の中で身をよじるギフンを、ヨンイルはゆっくりと見つめていた。その瞳は、既に獲物を見据えた獣のような光が宿っている。
001)随分、お待ちかねのようですね。ギフンさん…
456)ッ来るな!!、、、あんたなんかッッ!!!
ギフンは震える声で罵倒の言葉を投げかける。しかし、ヨンイルは意に介さない。
001)可愛い抵抗ですね。でも無駄だ
ヨンイルは、ギフンのジャージをゆっくりと脱がせていく。ギフンは、その手を払いのけようとするが、思うように動けない。
456)やめろっ!触るな!!…この殺人鬼がッッ!!
ギフンは、ヨンイルに唾を吐きかけようとしたが、ヨンイルは素早くギフンの顎を掴み、動きを封じた。ヨンイルの目が、氷のように冷たくギフンを見つめる。
001)…言葉はまだ自由のようですね。
ギフンの抵抗を嘲笑うように、ギフンの敏感な場所を指でなぞる。
456)ひゃっ♡…く、そッ…
001)…そうですね。あなたの体は、正直ですから。
ヨンイルはヒクヒクとしたギフンの🍑穴に自身のそれを押し当てる。
ヌルッ…
456)やめッ!!来るな!出ていけッ…お前なんか..!!
ズブブ、ドクンッ
言葉の抵抗も虚しく、すんなりと受け入れてしまった
456)お”ッ♡、あ”…なんで!!、なんでこんなッッ!!
ギフンの目からは、悔しさと快感が綯い交ぜになった涙が溢れ出した。ヨンイルはそんなギフンを抱きしめ、耳元で甘く囁いた。
001)大丈夫ですよ、ギフンさん。貴方は私に愛されている。それだけで十分でしょう?
ヨンイルの腰が激しく動き始める。
ギフンは気絶してしまった。
ギフンは、もはや無力な抵抗を続ける事に意味がないと悟った。このままでは、完全に自分が壊れてしまう。唯一残されたのは、ヨンイルをら欺くこと。そうすれば、この監獄から抜け出せるかもしれない。
次の日、ヨンイルが部屋に来ると、いつもと違う態度を見せた。
456)ヨンイルさん、今日はどこか、外の空気を吸ってみたいです…
001)…ほう。ギフンさんからそんなお願いがあるとは思いませんでした。
ヨンイルの声には驚きと好奇心が混じっていた。ギフンはヨンイルの瞳に、微かな喜びの色を見たような気がした。
数日後、彼を監禁部屋から連れ出した。ギフンの鎖は外されていたが、常にピンクガードマンが数人付き添っている。
広大な施設の中庭に出ると、冷たい海の風がギフンの頬を撫でた。自由の匂い。
今しかない。
ピンクガードマンが少し離れた隙を突き、ギフンは全速力でヨンイルに飛びかかった。そして、これまで溜め込んできた憎悪を込めて、その顔をめがけて拳を振り上げる。
スカッ
しかし、ギフンの拳は空を切った。ヨンイルは動きを予想していたかのように、1歩早く身をかわしていた。ギフンは空中でバランスを崩し、そのまま地面に倒れ込む。
ドサッ…
ギフンが恐る恐る顔を上げると、ヨンイルが冷たい笑みを浮かべて自分を見下ろしている。
001)残念でしたね、ギフンさん。まさか私が気づいていないとでも思ったのですか?笑
ヨンイルは最初から全てを見抜いていたのだ
001)貴方が私を憎んでいることは、よく分かっています。しかし、私を騙そうとするのは、あまり感心しませんね
ヨンイルはゆっくりとギフンの傍に跪き、頬をそっと撫でる。
456)…くそッ、
ギフンの意識は急速に遠のいていった。
ヨンイルは、意識の失ったギフンを、お姫様抱っこした。ギフンは、ヨンイルの腕の中で完全に脱力している。
再び部屋に戻り、鎖を繋ぐ。
カチャ、カチャリ…
ギフンが目を覚ますと、ベッドの上だった。彼の腕と足には重い鎖が繋がれ、わずかな身動きすら取れない状態だった。ヨンイルはベッドの傍に立ち、ギフンを見下ろしている。
001)これで、もうどこにも行けませんね、ギフンさん。貴方は私だけのものだ。
ヨンイルの声は勝利と満足に満ちていた。ギフンの目からは絶望の涙が溢れ出す。
今回はここまで‼️
なんか鬱展開になっちゃって自分でも心が苦しくなっちゃいました🥲
次回からはもうちょっと優しめ(?)に書こうと思います!
ここまで見てくれてありがとうございました!
次回を見たい場合は、♡1000以上!
コメント
2件
めっちゃ作品好きです!!