テラーノベル
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〈美優、大丈夫?お母さんは?もう帰られた?〉
〈うん、夕方に帰った。〉
〈じゃあ、今から帰るね〉
ダッシュで帰って来たのか?
マンションの入口まで、
徒歩10分かかるはずなのに、
部屋の玄関まで7分で帰って来た。
「え? 早っ」
「ただいま〜」
「洋平〜お帰り〜」
ムギュ〜
「どした?」
「会いたかった」
「何? 俺も会いたかったよ♡」──可愛い〜
「ふふ」
「ん? なんで泣いてるの? どした?」
「分かんない」
「美優〜」
ぎゅー
──不安なんだろうな
「大丈夫だよ〜」
「うん……」
「ヨシヨシ、チューしたいけど、お風呂入ってからね」
「うん」
「待っててね」
「もうチョット……」
「おいで」
ムギュ〜
背中をさすってくれた。
「ありがとう」
「大丈夫?」
「うん、カレー作ってくれたから、温める」
「うん、じゃあお風呂入って来るから……」
「あ、一緒に入ろうよ。美優、1人じゃ危ないし……」
「う〜ん」
「大丈夫、何もしないから……」
「ふふ、ホテルへ連れ込むオジサンみたい」
「ハハ、美優ちゃん下品ね〜
おいで。俺、先に洗い流してるから……」
「うん」
カレーは、IHコンロで保温にした。
お風呂へ着替えを持って行き、一緒に入る。
「美優〜やっぱり、ちょっとお腹出て来たね」
「うん、そうだね。まだ足元が見えるけど、だんだん大きくなったら、見えにくいんだろうな〜」
「あ、そうか、なら足元には何も置いちゃダメだね」
「うん、そうだね」
「頭から洗う?」
「うん」
──やっぱり巨乳♡今、言ったら怒られるから言わない方がいいな
「痒いところありませんか?」
「はい」
「ふふ」
「洋平、おっぱいのことに触れないね?」
「だって、今言ったら怒られると思ったもん」
「そうなんだ」
「良い大きさ、良い形になってるね♡」
「ふふ、何よ、その言い方〜」
「だって……◯乳って言ったら嫌がるから……」
「何よ、◯って……」
「まだ、巨乳だな、これから、爆乳になる」
「ハハハハ、言ってるじゃない」
「美優が聞いたから……」
「あ、お母さんがね、出産後、私、しばらく実家へ帰るけど、洋平も晩ご飯食べに来る?って……」
「あ〜ありがたいなぁ〜」
「でも、毎日、父も居るよ、どうする?って、週に何回かでもいいし……」
「そうだなぁ〜父上が……いや、美優と赤ちゃんに会えるなら、俺は構わない!お邪魔じゃなければ……」
「うん、良かった」
「ん?」
「毎日は、嫌って言われたら……
母が変なこと言うから……」
「何? 変なことって……」
「洋平は、イケメンで優しいから私が居ない間に誰かに言い寄られるんじゃないか?って……男なんて浮気するって……」
「え〜? あ〜! そういうことか……だから、さっきのムギュ〜か……ふふ、大丈夫だよ。美優、俺は美優だけだから……」
「ホント?」
「ホント!」
「だから、美優に触れただけで……ほら」
「え? もう〜♡」
「大好きだから……心配するな」
「うん」
チュッ
「あ〜美優ちゃん、それは……もっとして〜♡」
「ふふ」
チューーーッ
たまらなくなって自分からキスする洋平
「はあ、我慢してたのに……」
「ふふ」
「上がろうか? 長湯は良くないよな」
「うん」
「ゆっくり、気をつけて! 転んだら大変だから……」
「うん♡」
──幸せ〜今日は、ラブラブしよう♡って言われても許しちゃいそう
ニコニコ
「な〜に?」
──また、ムギュ〜かな?
バスタオルでカラダを拭いて、パンツを履き
頭をワシャワシャ
「美優〜」パンパンと、胸板を叩いてる
「ん?」
「え? あれ? 今日は、来ないの?」
「あ〜じゃあ」
「ふふ、じゃあって……毎日ムギュ〜しよう♡」
「ふふ」
「これも……」と、キス♡
「はい、終わり!」
「え? 美優ちゃん、淡白ね……」
「ふふ」
──誤魔化された……ま、いいか
「ご飯食べよ」
「うん、食べてからね♡」
「美〜優〜♡フェイント〜」
「ふふ」
木曜日、結婚式まであと3日。
「じゃあ、行って来る、体調大丈夫?」
「うん」
イチャイチャ、ラブラブはしたけど……
それ以上は、今は、ダメだし……
でも、洋平の優しさが身に染みて、
ホントに幸せ♡
「あ、すごく動いてる!」
「パパ行って来るよ〜待っててね〜」
撫で撫で〜
「美優、大好きだよ」ムギュ〜
「私も」
チュッ
「いってらっしゃい」
「行って来ま〜す」
ドアを開けると、母が…。
「あ、お母さん、おはようございます。今日もお願いします」
「おはよう〜♡行ってらっしゃ〜い」
「行って来ます……」
バイバイ〜手を振る
「終わった?♡」
「ヤダ、聞いてたの?」
「ふふ、若いって良いわね〜♡」
「ふふ」
「体調どう?」
「うん、昨日よく寝たから、大丈夫。ありがとう」
「良かったわね〜もう挙式前に生まれちゃったら、結婚式は、延期にしなきゃと思ってたから……」
「うん、あと3日、安静に……」
「じゃあ、また、あなたは二度寝してなさい。
私は……お掃除して、何か買い物ある?」
「う〜ん、晩ご飯は、まだカレーが冷蔵庫にあるから、カレーうどんにしようかなぁ?」
「え? せっかく私が来てるのに、洋平くんに昨日と同じ物を食べさせるの?」
「2日目のカレー美味しいのに……」
「じゃあ昨日、うどん買ってきたから、お昼カレーうどんにしようよ。洋平くんが食べたかったら、ミニカレーにして、色々1品料理作っておくわ。あなたが作った常備菜ももう少なくなってるし……」
「うん、ありがとう」
「じゃあ、休んでて」と、寝室に追いやられた。
片岡ちゃん、大丈夫かなぁ?
メールしておこう。
〈片岡ちゃん、迷惑かけてごめんなさいね。大丈夫かなぁ?〉
〈美優さ〜ん!大丈夫ですか?驚きました。
お身体、お大事にしてくださいね。
仕事の方は、皆さんに教えていただきながら、なんとかやれています。課長にも助けていただいてます。
一段と優しくなられましたね。パパの顔です。
美優さん居なくて不安ながら、なんとか頑張ってますので、安心して休んでくださいね。分からないことがあれば、聞きますので、その時は、よろしくお願いします。〉
〈良かった。安心した。今週は、休ませてもらうね。
結婚式が終わったら、また、行きます。それまで、よろしくお願いします。〉
〈は〜い!お大事に〜〉
良かった。ホッとした。
もう任せられる。
洋平がパパの顔か……そうだな、最近すごく優しい〜
今までも、ずっと優しかったけど、特に優しくて
愛をいっぱい感じる。
やっぱり、洋平で良かった♡
洋平じゃなきゃイヤだ、
だから、5年も待ってたんだ。
あ〜もう、ぎゅーしたい。
洋平〜♡
〈愛してるよ♡〉って、送ってしまった。
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