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山中side
台本が頭に入っているからと、はやちゃんに身を任せてベッドへ溺れる。
鍛えられたはやちゃんの肌が自分の肌と密着して、鼓動がありえないくらい早くなるのがわかる。
🤍「んはぁっ」
不意に首元に顔を埋める仕草をされ、情景反射のように声が漏れてしまった。
エッチしてるみたい…
🩷「じゅう、集中…」
耳元で囁かれて耐えきれない。
どうしよう
自分の中心が盛り上がり始めている気がして、集中力が切れてしまう
戸惑う自分を奮い立たせて、背中にしがみついているかのように指を滑らせた。
🩷「ふふっ」
はやちゃんが耳元で笑う。
何か全てを見透かされているかのような笑い方。
台本にあった言葉を思い出す。
ー初めての感覚、ハクは自分の全てをコウにコントロールされているかのようだったー
はやちゃんはコウを演じきっている。
なのに、自分は…自分は…
目から一筋、また一筋。
🩷「じゅうたろ…?」
🤍「ごめん、なんでもないから」
🩷「いやだったよな、ごめん!
やめよう、こんなこと」
🤍「ちがっ、自分が不甲斐なくて」
🩷「じゅう…」
🤍「続けて?お芝居練習したいから」
🩷「わかった」
手を握られて、抱き上げられる。
はやちゃんの上で抱きしめられているような体勢。
おもむろに頭を両手で包まれて、額を合わせる。
🩷「ハクは…どうしたいの?」
🤍「コウのそばに帰りたい…
綺麗じゃないし、囚われた鳥籠の中の自分だけど、コウが閉じ込めてくれるなら…」
バサっと押し倒される。
獣のようなその瞳に心が震える。
台本通りのその演技。
演技のはずだったのに、自分は恐怖と呼ぶに相応しい感情を脳が支配してしまい台本通りにはやちゃんを…。
🤍「ごめん、やっぱり怖い」
佐野side
🩷「忘れ物ないか?」
🤍「うん…」
🩷「じゃあ、出発するぞ」
🤍「お願いします」
雨は降っていない…
この曇天が心の奥から来るものなんだとわかるのは時間がかからないだろう。
昨夜、演技とは到底呼べない私利私欲に塗れたあの行為。
自分の理性が主導して、台本をなぞるだけにはとどまれなかった。
それゆえの柔太朗からの拒絶。
自然と身体が震えている柔太朗に動揺した。
あれは本心、演技じゃない本心の拒絶だった。
柔太朗の目に映る自分は血に飢えた獣のような表情で、呆然とその場から離れられなかった。
🩷「気にしてないからさ」
🤍「えっ」
🩷「別に、演技の中の話だし」
🤍「でも…」
🩷「それ以上言わないでほしい」
俺が傷つくから…
都内に向けて車は進み続ける。
🤍「動画…帰りはいいの?」
この状況で撮れるはずがないのに…
いつき@アカウント入れん
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あんなに好きだったはずの相手に、少し苛立ってしまう。
🩷「柔太朗が平気なら回すけど」
🤍「いいよ、回しても」
🩷「じゃあ、切り替えて」
🤍「ごめんなさい」
沈黙が続く。
🩷「やっぱ動画回すか」
🤍「うん、切り替えるから」
ボケのつもりだったのに、真剣に受け取られた。
柔太朗の顔に笑顔が戻る。
🤍「よしっ」
柔太朗が手持ちのカメラを回してくれる。
🩷「帰り道でーす」
🤍「帰りも運転ありがとね」
🩷「姫のオトモなんて容易い御用ですから」
🤍「ふふっ」
行きしなにひと通り話してしまい、 帰りに話すことがない。
🤍「質問募集する?」
🩷「そうしよ、話す内容思いつかん」
🤍「おっ、早っもう来たよ」
色々な質問に答えて時間を過ごす。
柔太朗の声が途中でピタッと止んだ。
🩷「じゅう?」
🤍「質問…」
🩷「どした?」
🤍「えっと、2人はメンバーと付き合うなら誰がいいですか?」
このタイミングで最悪の質問。
柔太朗が静かだった理由がわかった。
🩷「俺はー、姫かな?」
🤍「絶対、今別のやつ考えたよ」
🩷「いや、映画もあるし
やっぱりこの顔ね可愛いからさ
守りたくなるっていうさ」
🤍「あやしぃ」
🩷「柔太朗は誰?やっぱ俺?」
少し考える柔太朗。
🤍「舜太かな?」
🩷「おまっ俺選べよ!」
🤍「ふふっ」
🩷「俺がどんな気持ちで今言ったと思ってんだよ!」
茶化しているように見える会話。
でも本心だった。
見破られないように少し大袈裟に…
🤍「あの、ごめんね…」
🩷「なんで、謝るんだよ」
🤍「だって、ボケでも好きって言わせたから」
🩷「は?ボケだと思ってんの?
俺、柔太朗の事どんな気持ちで見てきたと」
🤍「もうわかったから」
🩷「やっぱいいや」
🤍「はやちゃん?」
🩷「質問、次いこ」
柔太朗のトーンが少し落ちた。
空は心と同じ曇天のまま、いや雲が厚くなっていた。
コメント
6件
投稿ありがとうございます! 3080がお互いを思いすぎるあまりに、すれ違ってるの悲しすぎますね。でもやっぱり3080尊い♡ 忙しいと思いますが、無理なさらないようにしてください!! 楽しみにしてます!!

思わず読み進めてここまで来てしまいました😊 続きも楽しみにしてます!
