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〈異変のある床〉


私は、今年で18になって一人暮らしを始めようとしている。小さなアパート借り、2階の202号室に住むことになった。家具は、親から譲ってもらったり、自分で買っ

たりした。


ここのアパートには、40代から60代までの年代の人が住んでいる。右隣に住んでいるのは優しいおばさん。左隣に住んでいるのは、とても穏やかな大家のおじいさん。


自分の下の階に住んでいるのは、少し苦手なおじさん。朝、家を出ると必ず同じ時間に彼も家を出てくる。はぁ…と思いながらバイトに行く。


私は家の内見に来た時、とても綺麗な部屋だと思った。壁は真っ白で、最近塗られたように白かった。防音対策は万全で、隣の部屋との壁の厚さが10cm以上あるらしい。床はベージュ色のフローリング。すごく温かみがあって、癒される。


だが、床の色が明らかに違う場所があった。 周りの色と違う、真っ黒な板があった。ここに住んで、3ヶ月ほどはなんともなかったんだけど、だんだん気になってきて、黒色のカーペットを敷くことにした。


その次の日、自分の下の階に住んでいるおじさんにこんなことを言われた。


「おい、お嬢ちゃん。昨日1日中、どこか行ったか?」と聞かれた。 

 

もちろん、昨日はカーペットだけを敷き、部屋の掃除をしただけで、どこにも行っていない。ということを彼に伝えると、


「そんなはずはない!昨日、部屋の中がずっと真っ暗だったぞ!?」と言われ…


「真っ暗…ですか?昨日は一日中家にいましたよ?」と反応すると、


「じゃあなんで部屋の中を見た時真っ暗だったんだ?心配したんだぞ?!」

私はこれ以上何か言われるのも嫌だし、この人といると癪に障るので、


「そうなんですか…心配かけてすみません」

とだけ言って、さようならした。


私は寝る前に思った

”どこから自分の部屋を見たのだろう”


と… ここのアパートの窓側にはすぐ近くに森があり、入るにはとても大変そうな場所だった。だから、たとえ、窓から見えたとしても木の上に登るか、窓にあるベランダからしか見えない。


彼の体力は、アパートの階段を登るだけで息切れてしまうほど。なので、木の上に登れるとはあまりにも考えにくい。これはベランダに入ってくるのも一緒。ベランダに登るには相当な腕力が必要なため、このことも考えにくい。



じゃあどうやって自分の部屋を      覗いたのだろうか。

夏の心霊物語(短編小説)

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