Stxxx
紫🙆🏻
赤主人公
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これは俺の日常。
今日も朝おきて学校に行く。
朝食も自分で作って、自分で全て準備する。
“俺まだ中一だよ。”なんて言えないけどね笑
学校までも1人で行くんだ。
一緒に行く友達なんていないから。
いやちがう。“いなくなったから。”
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
教室
ガラガラガラ
赤「おはよ~!!」
紫「あ!赤くんおはよ~!!」
「今日はやいじゃん!!めずらし笑笑」
赤「んな!!失礼だぞ!!」
紫「ごめんごめん笑笑」
キーンコーンカーンコーン
先「は~いみんなおはよ~」
全「おはようございま~す」
先「じゃあ出席とるぞ~。 」
いつもどおり朝の会がはじまる。
同じクラスの紫ーくん。
中学で同じクラスになって仲良くなった。
俺の中学は人数の少ない小学校が3つ集まった、
いわゆるマンモス校だ。
俺と紫ーくんは学校が違う。
俺はまだ信じきってない。どうせ裏切られるんだ。
いつかいなくなるんだ。だったら信じない。
ただの“友達”。
先「~か! ぁ~か!!赤!!」
赤「ぁッはい!!元気です!!」
先「そうか。寝るなよ~」
赤「はぁい」
コソッ
紫「赤くん大丈夫??いつもより静かだけど…」
赤「余裕ニコッいつもより早く目覚めたからねむいんだよ笑」
紫「そう??寝ないでね笑」
赤「え~笑ねよっかなぁ笑笑」
紫「も~(呆」
大丈夫なんかじゃない。最近は体調が優れない。
頭が痛い。気持ち悪い。休みたい。
それでも耐えるしかない。
キーンコーンカーンコーン
先「よし。朝の会終わるぞ!」
生徒「起立。気をつけ。礼。」
「ありがとうございました。」
橙「おはよ!!」
桃「おは~」
紫「おはよ~!!」
赤「おはよ!!黄青は??」
桃「黄は生徒会。青はちこk((」
青「うわぁぁぁぁぁぁあ!!おはよ~~~!!!!」
桃「うるせぇんだよ青!!」
赤「ズキッ ッはぁ ((顔俯」
紫「…?」
紫「赤くんどs((」
黄「みなさ~ん!!おはようございます!!ペコッ」
桃「黄おはよ~!!」
橙「おはよ!!」
黄「あっ!!授業はじまりますよ!!もどりましょ!!」
紫「そだね!赤くんいこ!!」
赤「うん…!」
桃、青、橙、黄は紫ーくんと同じ中学の友達だ。
紫ーくん同様信じてはいない。
もう出来上がってるグループにはいるのは怖かった。
けど独りになる方が怖かった。
だからなじむんだ。どうせまたいなくなる。
その日まで俺は無理をしてでも俺を___。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ー紫視点ー
最近赤くんの様子がおかしい。
何を話してもうわの空。
何かを隠してる。
きっと体調が悪いんだろう。
つらいんだろう。
気づいてる。
気づいてるけど気づいてないふりをする。
だって君が頑張って隠そうとしているから。
赤くんはきっと他から見れば“The 陽キャ”。
けど俺はそうには見えなかった。
他から見る赤くんは“仮面”でしかない気がするんだ。
赤くんは絶対なにかをかくしてる。
ねぇ赤くん。俺らを信じてよ。
何を隠してるの。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ー赤視点ー
どんどん息が荒くなってきた。
やっぱりきつい。
もう帰りたい。
分かってる。
最近はメンタルも体調も不安定で、
傷も増えていく。
自分がおかしくなってることくらい
自分が1番わかってる。
けど俺には俺の“キャラ”があって
“キャラ”を守るには元気でないと、
どんどん周りにいた人がいなくなる。
俺は紫ーくんも、橙くんも、桃ちゃんも、
青ちゃんも、黄ちゃんも、だいすきだから。
どこも行かないで欲しい。ずっと一緒にいたい。
だからこそ信じたくもないし、頼れないんだ。
俺は俺を守るために耐えるんだ。
明日は休もう。だから今日は乗り切ろう。
そういい聞かせて、授業を受ける。
赤「ッはぁ…ッは…ッはぁ…」
コソッ
紫「赤くん」
赤「ッ…」
紫「無理しないでね。」
赤「ッうん」
そっか。紫ーくんは気づいてるんだ。
優しすぎるんだ。
弱くなるからやめてよ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
午前の授業はのりきった。
給食は喉を通らなかったから
ほとんど食べれなかった。
案の定、紫ーくんに心配されたけど
朝ご飯いっぱい食べたからと言って押し切った。
ー昼休みー
青「み~んなぁぁぁあ!!外いこ!!」
桃「いいな!!いこ~ぜ!!」
黄「もしょうがないですね!!」
橙「とかいって嬉しいねんな!!黄ちゃん♡」
黄「なんかいったか橙。」
橙「すいません。」
桃「紫赤もいこ~ぜ!!」
紫「えッでm((」
赤「ッいいね!!いこいこ~!!」
紫ーくん。ごめんね。
そろそろきつくなってきた。
ほんと倒れそう。
でもやだ。もう独りはやだよ。
橙「何すんの?!」
黄「ほんとですね笑外には来たものの…笑笑」
青「鬼ごっこ~!!」
紫「小学生か!!笑」
トントン
桃「赤、どしたの。体調悪いでしょ。」
赤「ッそんなことないよ笑」
桃「震えてるのも息荒いのもわかってるって。」
桃「けっこうていうか、だいぶキツイんじゃないの。」
赤「ほんとにッ大丈夫だから。」
青「どうかした~?!てか赤くん静かだね~笑」
赤「そんなことないよ!!笑おにごっこしよ~!!」
黄「いいですね笑笑やりましょ!!」
橙「じゃあ青鬼で!!」
青「よ~いすた~と!!」
足を踏み出すたびに頭が痛む。
吐きそうになる。
紫桃はきづいてる。
だから、青ちゃんより2人から逃げるんだ。
逃げ切って家に帰って寝る。
俺はそれでいい。あとちょっとだ。
頑張れ、俺。
青「まて~!!」
紫「なんで俺なの?!笑」
桃「紫~くんがんばれ!!笑」
紫「無理だって!!笑」
桃「うおっ!!」
桃「おい青!!こっち来んなぁ!!」
青「ぐふふっ鬼交代!!にげろ~!!」
ー桃視点ー
だめだ。赤もう倒れそう。
どうやって助けるべきか。
きっと自分からは頼ってこないだろう。
紫ーくんも知ってるのだろう。
2人で助ける方法はないのだろうか。
そうだ。俺が紫ーくんをタッチして
赤を追いかけてもらう。
そしたら俺が赤のとこに行って支えればいいんだ。
よしいこう。
桃「よし!!紫ーくんまて~!!」
紫「なんでぇ?!笑」
紫「うわぁぁぁ!!笑笑」
桃「よっしゃ!!」
コソッ
桃「紫ーくん。赤助けよ。」
紫「え。やっぱ気づくよね。もちろん協力するよ。」
桃「紫ーくんは赤を追いかけてそしたら俺は赤のとこに行く。」
紫「分かった。いこ。」
紫「よし!!赤くんいくよ!!笑」
赤「ッえ俺??ッはぁ ッはぁ」
黄「えちょっと赤大丈夫??」
赤「ッはぁ大丈夫!!ちょっと疲れただけ…ッは」
桃「おい大丈夫か。」
赤「ッはぁ大丈夫!!大丈夫!!」
赤「紫ーくんおいで~!!(走逃」
桃「おいッ」
ー赤視点ー
さっきなにか話していた。
きっと俺を助けようとしてくれるのだろう。
大丈夫だから。俺、大丈夫だよ。
もうむりだ。あ~あ。俺独りになるんだ。
俺の努力は報われない。
ずっとこうだ。
赤「ッはぁ…ッは…ゴホッゴホッ」
フラッ
桃「ッおい!!(抱」
紫「赤くん!!」
青「ッえ??」
橙「ッ赤!!」
黄「大丈夫ですか!!赤!!」
桃「えこれ保健室??」
橙「それしかないでしょ!!」
黄「じゃあいきましy((」
紫「まって!!保健室は…だめ…かも…」
青「なんで?!じゃあどこ??」
紫「理由はあと。人気のないとこ!!」
ッ紫ーくんやっぱ気づいてたんだね。
ありがとう。ほんとに。
紫「赤くん大丈夫??」
赤「ッはぁ…だいじょ~ぶ…ポロポロ」
桃「大丈夫じゃねぇだろ。」
赤「ッ…ポロポロポロポロ」
橙「大丈夫。ゆっくり深呼吸しよ。」
黄「赤…」
青「赤くん…」
だめだ。涙がとまらない。
もうどうにでもなれ。
紫「赤くん今喋れる??」
赤「ッはッ…ポロポロ」
紫「無理そうだね…」
黄「1回寝させたほうがよくないですか??」
青「僕もそう思う。」
橙「そうやな。」
桃「赤~、ねれるか??」
赤「フリフリ…ポロポロ」
赤「ッはぁ…おれッ大丈夫だから。ッ」
赤「グスッきつかったらッ、やすむから、ポロ」
赤「ッあとッ1時間授業うけるッポロポロ」
黄「でもッ…」
青「黄くん。赤くんのこと信じよ。」
青「紫ーくんもいるし。」
黄「…分かりました。赤。絶対無理しないでください。」
赤「ッコクコク」
橙「よし。俺らも戻ろっか。あとは紫ーくん任せたよ。」
紫「分かった。またあとで。」
紫「赤くん。ほんのちょっとだけ俺のこと信じてほしい。」
紫「深呼吸しよっか。」
赤「ッハァハァッスーーー」
赤「ハッハッハーーーー」
紫「上手上手。ゆっくり続けよ…」
赤「ッ紫ーくん…」
紫「ん~??」
赤「…ありがとう。」
紫「あたりまえだよ。」
紫「今どこが痛い??」
赤「…あたま」
紫「だけ??」
赤「…ちょっときもちわるい。」
紫「そっか。教えてくれてありがとう。」
紫「無理しちゃだめだよ!いこっか!」
赤「コク」
こんなにやさしくよりそってくれたのは初めてだった。
あったかい。ありがとう。
でもやっぱりきつい。くるしい。
手が震える。
授業は寝よう。
きっと紫ーくんも何も言わないだろう。
ほんとにありがとう。
──────────
続きます!!
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コメント
1件
フォロー失礼します!めっちゃおもしろかったです!続き楽しみにしてます!