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甘泉めあʚめめあ・めあちɞ
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ダンジョンから帰ってきて3日が経った。
私はこの3日間勉学に励みながらボスの魔石をどう売るか考えながら過ごしていた。
魔石は探索者協会のギルドに売るのが一番楽だが、手に入れた経緯を言ったら面倒くさくなるのは明白だった。
だから、辞めることにして一般の企業が運営しているオークションに出す事に決めた。
海外の大企業が運営してるオークションサイトでボスオークの魔石を売りに出した結果、
最初から100万の入札が付き最終的には900万で落札され、仲介料等を引いて600万が銀行口座に入ってきた。
あのボスオークから出た魔石は手のひらサイズだったが、黒い綺麗な魔石だ。
調べるとA級以上かつ希少なモンスターからしか出ない魔石らしく需要が高いらしい。
一ヶ月半も死闘を繰り返した報酬にしては良いほうなのか? まぁ、当初の目的である小銭稼ぎ大成功だから良いか。
コウモリさんと出会わなければ、こんなに稼ぐ事は出来なかっただろうな。 私はお礼を兼ねてお出かけしようとコウモリさんに提案してみると、コウモリさんから快い返事を頂き近場にあるショッピングモールに出かける事になった。
最初はショッピングモールの映画館で映画を見ることになったのだが、恥ずかしい事に生まれて16年、映画館には行った事がない。
もちろん異世界から来たコウモリさんも初めてなので見たことが無い。
私達の初めての映画館デビューだ!
映画館の受付タブレットでアニメ映画を選択する。宇宙で人類がロボットに乗り戦争するアニメらしく、コウモリさんが家でアニメ見てハマった作品らしい。私は知らないアニメだが、コウモリさんと見れるなら何でも良い
座席はペアシートを選んだ。
上映前にシアターに入り座席に向かう。
基本1人用の座席に対してペアシートは2人がすっぽり入れるソファーの座席で2人で密着しながら座り映画を鑑賞した。
映画中は膝枕を要求してきたり手を恋人繋ぎしたりと私は映画に集中出来なかった。 さらにコウモリさんは映画に集中してたから、
多分無意識にしてるから指摘しづらかった。
映画の次にショッピングをした。
コウモリさんの服はいつも私の服を着用していて自身の服は持っていない。なので今日のお出かけもコウモリさんは私の私服を着用している。
カレシャツ見たいで私的には嬉しいが、せっかく美人さんなんだからオシャレして欲しい
ので、コウモリさんが気に入った服は全て購入していった。20万ぐらい吹き飛んだがオシャレした姿を見れたので気にしない。
そして初めてコウモリさんと出かけて分かった事がある。まぁ分かっていた事なのだが異性や同性からもモテると言う事だ。
2人でショッピングしてる最中に5回もナンパされてた。 内2回は女性にナンパされていてビックリした
コウモリさんはナンパされる度に私に抱きつきナンパしてきた人に「ごめんなさいね、私彼女居るから」と言って撃退していた。
家でもよく抱きついてくるから慣れた気がしていたが、抱きつかれる度に身体が密着してドキドキしてしまう。
ショッピングが終わる頃には空は暗くなっており、最後の締めにお店でランチを提案したが帰って私の手料理を食べたいと言われた。
「えっ、手料理ですか⁉︎」
「そう、手料理、家に帰って2人きりでね。
ゆっくりと貴女が作った料理が食べたい。
貴女が居ない間……少し、ほんの少し、寂しかったから……」
かっ、可愛い過ぎ! 私のコウモリさん可愛すぎ! 早く帰って甘やかしまくりたい。
私は早く帰ってイチャつこうと心に決めた。
その日の夜は高いお肉をふんだんに使い豪勢な食事を作った。コウモリさんが蕩ける様な顔をして食事するのを見てご飯を食べる前からもう私は満腹になった。
次の日の朝、そろそろダンジョン探索開始の為に私はコウモリさんと話し合っていた。
「レベル46になったのですが。私って、どれぐらい強いですか? コウモリさん」
「んっ、私の居た世界の国に仕える一般兵士ぐらいは強くなったんじゃ無いかしら?まぁ私から見たら雑魚だけど」
なるほど、レベル46で一般兵士ぐらいか。
もっと強くならなきゃ駄目だな。
「そうね……この世界で一番高いレベルってどのぐらいなのかしら?」
「外国の探索者で、たしか、130レベルって
公式の記録にあった気がします」
「なるほどねぇ、とりあえず貴女はレベル100目指して頑張りなさい。本当に危なくなったら助けてあげるから」
「中々にキツイですね……まぁコウモリさんの為にも頑張ります!あっ、そう言えばコウモリさんのレベルってどれぐらいですか?」
「……愛菜、貴女たちの世界ってモンスターのレベル見えてるかしら?」
「いえ、見えていませんね。もしかしてコウモリさんたちの世界は見えるんですか?」
「見えてるわね、私達の世界は生まれた時から種族に関係なく【アナライズ】ってスキルが備わってる。軽く説明すると相手のレベルや自分のステータスが見えるって効果ね」
えっ、めっちゃくちゃ欲しいなそれ
私たちの世界じゃ自分のレベルやスキルしか分からないし、モンスターのレベルも分からない。アナライズ手に入れたら世界規模でダンジョンの歴史が変わるレベルだ。
「貴女は吸血鬼で私の娘だからアナライズよりもっと良いスキルが手に入るはずよ」
「めちゃくちゃやる気出ました。あっ、そう言えばもう一つ質問があります。私の娘って2回目ですけど、どう言う意味ですか?」
「あー、吸血鬼のルール? みたいなものかしらね。私たち純血の吸血鬼が気に入った子を同族にする時に自分の血を相手に送り込んで身体をちょちょいと変えちゃうのよ」
「へぇ……なるほど、なるほど」
「だから貴女が吸血鬼になる過程で私の血とか色々混じってるのよ。で、血を継ぐ子だから一応親子になるくね? って軽い感じで昔の人が言ったらしいわ。同族にする=親子になるって流れね」
「ふーん……」
血とか諸々混じっている…… あぁ、駄目だ、身体が昂っている。 まずいな、顔がニヤけているのが分かる。 いつも表情筋死んでる癖にこんな時だけ動くのやめてくれよ。
「そっ、そろそろダンジョン行きますね!」
私は話を切り上げて急いで自宅を出る。
あれ以上コウモリさんと一緒に居たら、自分がどんな行動に出るか分からない。
私は電車を使わずに己の身体能力を使い走って福音ダンジョンまで向かった。
福音ダンジョン前まで10分で到着した。
私の家からダンジョンまで電車で一時間掛るはずたが、46レベルの身体能力は伊達では無いらしい。
ダンジョン前着いたが先程から道行く人達からめちゃくちゃ目線を感じている。
今の私の服はボスオークの羽織に下はいつものジャージをきている状態だ。今回は帽子は被っていないので不審者ぽくは見えないはずだが……何故だ? 恥ずかしいし、さっさっとダンジョンに入る事にする。
私は転移ゲートを使い11層に転移する。
11層に到着すると新しく買ったリュックから
ガントレットを右手に装着して11層の公開されている地図を確認する。
「んっ、迷宮みたいに入り組んでるな」
11層から19層までは迷路になっていてモンスターにはゾンビやスケルトン等のアンデット系が出るらしい。と言うか11から20までアンデット系か、何かあったらゾンビから吸血しなきゃいけないのか……ヤダなぁ
これからの事を考えながらも迷路の入り口まで歩いて行き迷路に入る。
最近買ったスマコンで地図を表示しながら進んでいく。道中でゾンビに弓や剣を持つスケルトンとエンカウントしたが、出会い次第左手の爪で引き裂いて倒していく。
「弱いな」
スケルトンやゾンビが同時に10体現れても
全然余裕で倒せる。私のレベルが高すぎて
相手になっていない感じだった。
30分程して次の階層の階段を見つけ、階段を降りていく。どうせなら20層のボスを倒して21層の転移ゲートを解放しに行くかぁ
*
ダンジョンに入ってから6時間程が経った 。
私は今19階層目にいる。地図が公開されているとはいえ、まさか5時間程でここまで行けるとは思わなかった。
ギルド情報では、20層目はボスフロアで敵はリッチキングとなっているらしい。
リッチはゾンビとスケルトンを無限に召喚して攻撃してくると書いてある。
目の前には20階層目に繋がる階段があり、
10層のようなイレギュラーが無い事を祈りながら私は階段を降りていく。
階段を降りきると、遺跡の中の様な不気味な空間に出る。長方形の広い部屋に一番奥には豪華な棺が置いてある。
「絶対リッチ出てくるじゃん、あれ。先手必勝で棺殴ってみるか……」
私は今出せる最高速度で最奥にある棺に近付き右手のガントレットで棺を殴る。
棺はヒビ一つ出来なかった、失敗したと思い後ろに数歩下がり周りを警戒する。
「………」
警戒して数分が経った。
敵からのアクションが来ない。
「ん、どゆこと?」
警戒しながら棺まで近づき棺を観察する。
近づいても敵からのアクションが無い。
棺を足で蹴飛ばしてみる、そして気づく。
蹴飛ばした拍子に棺が開いた、恐らく中に入っていたであろうボスが虫の息で呼吸し動かなくなっていた。
「何か、ごめん……」
だって、そんな弱いと思わないじゃん。
一応、敵だから倒すね、なんかゴメンね。
私は動かないボスであろうリッチに左手でトドメを刺す。倒し終えると階層クリアの合図で次の階層への階段が空間の中央に現れる。
私は何か消化不良だなと感じながら次の階層に降りて転移ゲートからダンジョンを出た。
コメント
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ペンさんの最新話、めっちゃ甘酸っぱかった…!コウモリさんとのデート、ペアシートで密着とか「彼女いるから」って撃退するところとか、もう尊すぎて胸が痛かったです💔 前半はラブコメ読んでるみたいでニヤニヤが止まらなかったのに、後半のダンジョンであっさりボス倒しちゃう落差も面白くて。でも「血が混じってる」って台詞にはちょっとドキッとしました…あの照れ隠しの早足、すごく主人公っぽくて好きです🌙 次はもっと強くなった姿が見たいな。