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クーデター:警視庁公安部自衛隊監視班

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クーデター:警視庁公安部自衛隊監視班

13 - 第12話『緊急事態布告!最高警備本部に集結せよ!!』

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2025年06月04日

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 警察病院にて米泉統一郎内閣総理大臣は目を開けた。「ここは?」

 米泉の手にはミトンが嵌められ、抑制帯で拘束されている。

「お目覚めですか」

 ベッドの傍らには、桜祐警部補がマスクを着けて立っていた。

「誰だ君は」

「畠山正晴の息子です」

「何!?」

「聞きたいことが山ほどあります。たとえば、米泉政権発足後、クーデター計画はどのように推移するのかとか」

「知るか! それより身体拘束を外せ!」

「自白剤をさらに投与してください」

 桜祐は医師、看護師に指示する。

「や、やめろ!」

 米泉はついに観念した。

「わかった、吐くよ」

 そうして語られたのは……

「新政権発足後は、選挙区の横須賀在日米海軍基地経由で、在日米軍の特権を利用してクーデターに必要なものを搬入した」

「クーデターのXデーはいつですか!?」

「黒部総理の国葬の日に、CIA工作員が破壊工作し、それを在日米軍と自衛隊が治安出動で鎮圧する形をとって、日本を米国の完全支配下に置く。それがオペレーションJ、ヤタガラス作戦の全貌だ」

「そんなことさせるか!」


       *    *


 定時連絡にて、米泉統一郎内閣総理大臣の供述は畠山正晴内閣総理大臣臨時代理にもたらされた。

「国葬当日、それがXデーか」

 畠山正晴は小野田、稲田を首相官邸内閣総理大臣執務室に呼びつけた。

「国家公安委員会と協議し、警察法に基づき、治安上の理由による緊急事態の布告を宣言。同法により、警察庁長官を内閣総理大臣臨時代理として直接指揮する。警察庁長官は警視庁に、警視総監を指揮官とする最高警備本部の設置を命令せよ」

 稲田は拳を固く握った。

「反対する閣僚がいると思われますが、いかがされますか」

「その場で更迭し、わしが兼任する。閣議の模様については他言無用だ」

 畠山正晴は冷や汗を垂らす。

「仮に自衛隊側が治安出動を要求しても、それはクーデターを誘発するものだと思え。指揮権が警察から自衛隊に奪われた時点において、A27号によるクーデターが成功する」

 A27号は警察だけで始末をつける。その覚悟を畠山首相代理は固めた。


       *     *


 警視庁内国葬最高警備本部に集結した大河内和夫以外の特捜専対メンバーは、まず警視庁公安部長国枝隼人の労いを受けた。

「ご苦労、警視総監も君らを労いたいそうだよ」

 そして国枝公安部長の後ろから仁科完治警視総監が歩み寄ってくる。

「君たちには大変な苦労をかけたね。ここからは我々も共に背負うよ」

 ……控室で桜祐警部補は言う。

「僕には大河内巡査部長の裏切りには深いわけがあるように思えてならないんですよ」

 その意見に、千代田春も同調した。

「結局味方だったってオチとか?」


       *     *

 

 一方、アメリカでもクーデターグループA27号が着々とXデーへの準備を重ねつつあった。

「ヨネイズミが入院しただと!」

「現在警察病院に監禁されています」

「Xデーにヨネイズミも奪還しろ」

「国葬でCIA工作員が日本統一の狼煙を上げるのだ、米泉は再びヤタガラス作戦部隊の旗印とする」

「ソネザキ統合作戦司令官、ヤタガラス作戦の詰めはできているな!?」

 CIAエージェントは画面の向こうの、三自衛隊の統合運用司令官に呼びかける。

『はっ! 大河内三佐のおかげです』

 大河内和夫巡査部長は陸上自衛隊の三等陸佐の制服を着用し、敬礼した。

『作戦においては別班は畠山首相代理の確保に動きます!』

「頼んだぞ」


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