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すちは自室のソファに腰を下ろしたみことの隣に、グラスを差し出す。

「飲みすぎるなよ?」


すちの言葉に、みことはふわりと笑って頷いた。いつも通りの柔らかく、無防備な笑顔。けれど、すちは内心で警戒する。みことは酔うと、少し――いや、かなり大胆になる。


案の定、数杯目を飲み終えたみことは、潤んだ目でじっとすちを見つめてきた。


「……すちくん、」

「ん?」


次の瞬間、柔らかい体がすちの胸に飛び込んできて、すちは少しだけ驚く。

唇が触れた。もう一度。さらに、何度も――


「……みこと?」

「すちくんのこと、いっぱい好き……」


赤らんだ顔に、甘ったるい声。普段とは違う、どこか挑発するような目つき。

それが、すちの何かを引きずり出す。


「おまえ、ほんとに……分かっててやってんの?」


低く笑う声。みことは首を傾げ、意味が分からないという顔で、するりとすちの太ももに手を這わせる。


みことの唇が、すちの中心へと触れる。チャックを噛みゆっくり開き、すちのそれを露わにする。指先でためらいがちになぞりながら、顔を赤く染めて見上げる。


「……こんな、大きいの……」


つぶやく声は震えていて、それだけで鼓膜の奥が熱くなる。すちは苦笑交じりにみことの髪を撫でた。


「……そんな顔されたら、期待しちゃうな」


小さく首を振ったみことは、そのまま静かに顔を伏せ――そっと唇を落とした。


濡れた熱に包まれ、すちは思わず息を呑む。


「……っ、みこと……」


視線を落とせば、長い睫毛が震え、唇が不器用に動いている。恐る恐る、でもどこか一途に。

その健気さと、無垢な仕草に、すちは理性を削られていく。


「んっ…んっ…ぁ…すちぃ…っ…んぐっ!?」


すちは思わずみことの後頭部を押さえ自身をみことの喉奥を突いた。


「んぐっ!んン~~…!」


みことは抵抗することなくされるがままに受け入れる。


「みこちゃん、気持ち良いよっ…」


すちはみことの口腔内を容赦なく責め、喉奥に注いだ。




みことは小さく咳き込みながら、すちの胸元に顔を伏せた。

唇の端には、色と熱の名残が淡く残っていて、呼吸が落ち着かないのか、肩が細かく上下している。


「……ごめ、ん、うまく、できなかった……」


顔を隠したままの声はかすれていて、それがまた、すちの中の愛しさと欲を同時に煽った。


その仕草に、すちは片眉を上げると、黙って彼を押し倒した。


「俺のこと、試してる?」


息が触れる距離で囁くと、みことはふるりと震え、でも逃げようとはしない。

可愛くて、無自覚で、でも明らかに誘ってくるその態度に、すちは理性の一線を越える。


「泣いても止めないから」


そう告げる声は、普段とは違って低く、鋭い。


唇を何度も重ね、与えるだけでは足りず、すちはみことの喉元にキスを落としながら、脚の間へと手を這わせていく。みことの瞳がとろんと揺れ、甘い声が漏れた。


「だめ……なんか、変なかんじ……」


「変なのはみことだよ。こんなふうに俺を誘って――どうされたいのか、ちゃんと言って」


乱れた髪をかき上げ、すちは静かに囁いた。耳元で、唇で、吐息で。

そのすべてがみことを侵食していく。



すちの指が、みことの頬に触れる。熱のこもった肌。息は乱れていて、唇は少し赤く腫れていた。


「そんな顔して……ほんと、誘ってるとしか思えないんだけど?」


すちは目を細め、まるで獲物を観察するようなまなざしで、みことの身体をゆっくりと撫でる。その指先に、みことはくすぐったそうに震えた。


「……やぁ、すちくん、……そこ、だめ……っ」


喉を震わせる声が、すちの耳をくすぐる。声の質が変わった。甘く、か細く、けれどどこか期待を含んでいる。


「ほんとに“だめ”? それとも、“もっとして”って意味か、どっち?」


すちの言葉に、みことは顔を真っ赤にしながら首を横に振る。でも、身体は正直だった。


「んっ、あ、あぁ……っ、すちくん……やぁっ……!」


ぐしゅ、と水音が混じるたびに、みことの腰が跳ねる。すちは余裕のある笑みを浮かべながら、片手で後頭部を支え、唇を何度も重ねた。


「なぁ、こんなに感じてるのに、まだ“やめて”って言うつもり?」


「っは……んっ、あ、ん、も……だめ……すちくん、もう、やぁ……っ!」


声が漏れるたびに、すちの瞳が熱を帯びていく。

挑発のような喘ぎ。無意識の誘い。それらすべてに、すちは狂わされていた。


「ほんっと、……たまんないな」


みことの奥に、己を沈めた瞬間――


「ひっ……あ、っあああ……っ!」


小さく尖った悲鳴とともに、みことの背が跳ねた。爪がすちの背中に食い込み、足先まで震えている。


「……すげぇ、締まって……そんなに欲しかったんだ?」


「ちがっ……ちがうもん……っ、わかんない、なんか、変……!」


みことは涙を浮かべながら必死に否定するが、すちはそれさえも楽しむように、腰をゆっくりと引いたかと思えば、深く突き上げる。


「んあっ……っ、や……あっ、んっん、すちく、……そこ、あっ、んぁ……!」


喘ぎの合間に何度も名前を呼ばれ、そのたびにすちの中の「何か」が、激しく波打つ。

もう理性なんて残っていなかった。


「好きだ、みこと。……壊れるくらい、俺だけで満たされて」


「っ……あ、すち……くん、だめぇっ……!」


みことの潤んだ瞳がすちを見上げる。そこにあるのは、拒絶じゃない――受け入れ。

甘くて、柔らかくて、震えてるくせに、どこかで「もっと」と言ってる。


「もう、“好き”って言わねぇと止めない」


「っす、き……好きっ、すちくん、だいすきっ……!」


その言葉に、すちはついに全てを溶かした。





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リクエストありがとうございました!




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コメント

4

ユーザー

リクエストに応えて下さってありがとうございます! 文章一つ一つに惹き込まれてしまいました…主様の書く文章は雰囲気がたっぷり感じられて大好きです🥰 繰り返し大切に読ませて頂きます✨️ 本当にありがとうございます!

ユーザー

久しぶりに新しいのが更新されてて嬉しすぎて読んだら本当に鼻血出るかと思うほど尊すぎて「人生初めての鼻血の原因これでいいかも」と語彙力がなくなりました

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