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こんにちはこんばんわ常闇だよ!
またまた番外編を投稿しちゃいました。
本編が気になってたらすみません( ̄▽ ̄;)
一応本編の方も投稿はする予定なので、気長に待ってて貰えると助かるなぁ(´﹀` ;)
キャラ崩壊・オリキャラ・其の他諸々
今回の番外編は前回から時間がめちゃ飛びます!
それでも大丈夫な方はゆっくりしていってね。
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あの出来事から四年半の歳月が流れた。
私も治兄も変わらず自分の責務を全うしていた。
変わったと云えば、あの日連れて来た敦君だ。
あれから私と治兄の厳しめの訓練に耐え、今では遊撃部隊長として任務に当たっている。
敦君の成長して行く姿は嬉しいものだが、昔からずっと過去に囚われているのが気になってはいる。
治兄の命令にも1度だけ、背いた事も有った。
其れだって過去の出来事が敦君の中にへばり付いている所為だった。
まあ普段は頑張って抑えているみたいだし、任務に支障は来たしてないから大丈夫だろう。
途中で壊れる事が有るかもしれないが。
「_______ですので首脳、此の任務には此方のチームが……………首脳?」
私は報告書類を片手に治兄を見た。
何か考え事だろうか。
伏せている瞳が何処か遠くを見詰めている。
「首脳、どうかされましたか。」
私が治兄の肩を揺らしながらそう告げると、何処かに行っていた思考が戻った様だ。
治兄はビクッと反応して目を見開いていた。
然し直ぐに何事も無かったかの様な表情に戻った。
「嗚呼、済まないね。」
「体調が優れない様でしたら、少しの間お休みに成られますか?」
「否。少し昔の記憶に耽けていただけさ。
問題は無い。其れよりも、私が云った件の事はちゃんとして呉れたかい?」
「はい。対象は武装探偵社員で在る織田作之助に出会い、彼が対象を連れて行きました。
恐らく妹の銀を探すべく、其の儘武装探偵社に入社する事に成るかと。」
治兄はあの日に私にこう伝えた。
"四年半後にあの芥川君がどう行動するか見張って呉れ"…….と。
何故四年半後なのかは判らないが、私は指示通りに芥川を川辺で見付けてこれからの経緯を見届けた。
真逆、彼が武装探偵社と関わるとは思っていなかった。
だが治兄は其れを予想していたのか、特に驚いた雰囲気は感じられない。
「矢張り織田作が………解ったよ。
澪琉は引き続き、芥川君の動向を見ておいて呉れ。何か有ったら報告する様に。」
「……御意。」
「話は以上かな?では敦君の報告を私の代わりに受けて貰おうか、そろそろ終わっている頃だろう。
嗚呼…其れと、敦君に後で私の元に来る様に云って貰うのもお願いするよ。」
そう云った後、治兄は其の場を後にした。
残されたのは静まり返った空気と、疑問を抱く私だけだった。
「織田作…..?」
治兄の独り言が頭に残った私は、治兄が発した言葉を繰り返した。
織田作…….織田作之助の事だろうか。
何故一介の探偵社員の事を、本名では無く渾名で呼んだのだろう。
治兄と織田作之助に接点は無い筈…。
だが…此の名を口にしていた時の治兄は何処か懐かしげな瞳をしていた。
然し治兄とずっと一緒に居た私でさえ、彼の事は知らない。
「矢っ張り、何か隠しているみたい。」
若しかしたら、ここ最近の治兄の行動に繋がる手掛かりと成るかもしれない。
私は特殊幹部で在り治兄の妹だ。
治兄の手助けをしたいし、守る義務が有る。
少しでも私に出来る事が有るのなら。
「私はどんな事でも遣り遂げてみせる。」
でも其の為には治兄が隠している事を暴かなければ成らない。
治兄が私に何も云わないのを見る限り、知って欲しく無い事…….或いは、知らなくて善い事なのだろう。
其れならば、私も治兄に悟られない様に計画を立てて手助けするんだ。
何となく____関与しなければいけない予感がするから。
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