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あなたとわたしと造花と生花

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あなたとわたしと造花と生花

1 - あなたと私と造花と生花

♥

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2024年05月19日

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あなたは造花のようだ。 昔も今も変わらず美しい。

私は生花のようだ。 昔は平凡、今は綺麗だけど、きっとこの先枯れてゆくのだろう。

私は言った。 「羨ましいなぁ。ずっと綺麗で。」

あなたは言った。 「私はあなたの方が羨ましい。」

私は言った。 「何で?」

枯れない花、最初から完成された花は美しい。

何で枯れてゆく私の方が羨ましいのだろうか。

あなたは言った。 「花って、一生懸命時間をかけて花を咲かす。でもすぐに枯れてしまう。 」

そう、だから造花の方が良いと私は思った。

あなたは続ける。 「だからこそ、その一瞬がとても美しい。一つ一つが本物になれる。」

あなたの顔に哀愁が漂い始める。「造花はずっと変わらない。変われない。所詮偽物だ。

生花には蝶が集まってくる。造花には集まらない。」

私は「それなら私も枯れないでいるよ。」

あなたの目が私の目を見る。俯いていて分からなかったが、その目は潤んでいた。 それでも私を真っ直ぐ見つめてくる。

そして一言、例えることのできないほど哀切な声で、「あなたは変わっても良いよ。」

あなたは去っていった。その背中には何とも言えぬ哀感が漂っていた。

香るはずない花の匂いが鼻を掠めた気がした。その匂いは勿忘草だった。

___________________________________________________________________________

追伸

投稿めっちゃ遅くなってしまいごめんなさい。

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