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はじめまして💓
さのじんのお話を書きました。
途中でちょっと喧嘩してしまいますが、ハッピーエンドなので安心してください。
初投稿なのでお手柔らかに…
吉田さん目線です。
start
どうも。吉田です。
先ほど、本日の仕事の9割が完了したところ。
残り1割は自宅で事務作業だ。この件でメンバーと相談が必要なんだよね。
さて、どのメンバーを頼ろうか?
こんなときは、俺の中では佐野一択だ。
マネージャーの車に乗り込み、帰路につく。
乗ってるのは今日は俺1人。
おもむろにPCを開いて事務作業に着手する。PCのバッテリーちょっとやばいが、佐野に聞くこと、まとめておこ。カタカタ…カタカタ…
…
マネージャー「仁人くん、着きました。お疲れ様でした!」
吉田「カタカタ…はっ!あ、ありがとうございます!お疲れ様でしたっ!」
さも当然のように佐野のマンション前につく車。マンションのオートロックは何も考えずに解錠でき、 佐野の自宅ドアの前まで歩く。
自宅前に着いても尚、自分ちのカギを取り出してしまう。
ドアが開かなくて…初めて気がついた。
あれ?ここ佐野の家だ。
俺、マネージャーに佐野の自宅までお願いしますって言ったんだっけ?
…まあいいか。どうせ電話するつもりだったし。
家主はいないようだが、合鍵がある。
当然のように鍵を開けて中に入り、
コートを脱ぎハンガーにかけ、
電気を点けた。
コーヒー飲みたいから、湯沸かし器も点けた。
雑多なコードの中から自分のPCのコードを探って、繋ぐ。
…カタカタ…カタカタ…
吉田「勇斗はいつ帰ってくるんだ?作業進まんやんけ」
防音のこの部屋に、独り言が異様に響く。
…カタカタ…カタ………………
しばらく作業をしていたら寝落ちしていたらしい。ほどなくして、眠い頭にうるさい声がキーンと響いた。
ドタドタ…
佐野「えぇー!!仁人ぉ!マネージャーにダメ元で言ったらホントに来たぁ!!」
吉田「…ん~?勇斗?」
佐野「わーい!仁人だぁー!寝てた~!?」
ニッコニコの勇斗。
あー、これは酔ってるな。
吉田「あのね、勇斗。今日は例の件、話し合おうと思ったの。でもお前、酒くっさいから今日はもう寝ろ。俺、帰るわ」
PCを片付けようと立ち上がる俺。
テーブルの上に勇斗の趣味全開のマグカップ。
淹れただけで口をつけてないコーヒーの水面が揺れる。
佐野「例の件って、もしかしてさのじんの訴求の件!?え、今から話そうよ。俺ぜんぜん酔ってないよ!お前コーヒーも飲んでないじゃん。ホラ座って!!」
吉田「なんだよ、さのじんの訴求ってw 」
…ファンの間では俺らのこと、さのじんとか言ってペアで愛してくれる文化があるんだよな。言っとくけど 俺ら、仲は良いけどそうゆうんじゃないからね?
佐野「ホラ!座ってってば!」
佐野の力は強すぎた。酔っていて話が通じないし、めんどくさいから少しだけ付き合うことにした。
…
話し合いは、思いの外マジメに進んだ。
さのじんで仲良くすることでファンが喜ぶ。
ならば、特別なにかするのではなく、リアルな雰囲気をさらけ出すだけで訴求になるのでは?と話がまとまりつつあった。
佐野「でもさ。それじゃ今までと変わらなくね?さのじん何かあった!?って騒がれるくらいがちょうどよくない?」
吉田「…と言いますと?」
佐野「…一線を超えてみるとか?」
理解が出来なかった。
理解が出来なかったから、佐野の方を見た。
そうしたら次の瞬間、
ガタッッッ
向かいに座っていた勇斗が、テーブルを迂回してこちらに来た。ソファーを背に床に座っていた俺の横に、ドサッと音を立てて膝立ちになる勇斗。大きな両手で俺の肩を掴み、ソファーに押し付けた。
ドキンと心臓が鳴った。肩もピクリと動いた。
吉田「な…に、お前?キスでもするん…?」
俺は平常心を装った。
勇斗がふざけてると思ったから。
勇斗は俺の後頭部をソファーに押し付けたまま、俺の目をまっすぐ見てる。けど、一向に何も喋らない。
…やばいかも。コイツ。
吉田「勇斗…?もしかして吐きそう?」
俺は少し茶化してみた。
と言うかこの体勢、腰が辛いから一旦離して欲しかった。
勇斗「…そんな酔ってねーわ。」
吉田「おう。そんなら離して?腰いてーんだけど。」
佐野「…嫌だって言ったらどうする?」
吉田「…。勇斗ふざけんな。離せ。だーれも見てないのにキスとか、笑えないっしょ? 」
佐野「…」
勇斗の手は力が抜けてきてた。
このまま振りほどいて逃げることも出来た。
でも…
なんでか分かんないけど、勇斗が何て言い訳するのか、どうしても聞きたかったんだ。
end
続きます