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大森「ありがと」
ふと送って素っ気なかったかな、と感じたので
スタンプも送っておいた。
でも、これはこれで何か変かなと不安になる。
あぁ恋愛って難しいな。
【omr side】
目が覚める。
見慣れたデスクにpc。
どうやら、昨夜の製作中に寝落ちしてしまったらしい。
頭が覚醒してゆくにつれ、ある事に気づく。
「あ….。今日撮影だ。。」
11時にスタジオ入りだ。
急いで時計を見る。
短針は7と8の間を指していた。
ほっと胸を撫で下ろしたものの、
午前中は撮影以外に仕事がなかった為早めに楽屋入りする事にした。
楽屋に着いたが、やはりまだ
中条ちゃんも天音くん、そして風磨くんがまだ来ていなかった。
ぼんやりと楽屋でスマホを眺め、次の新曲のMVを考えていた。
其処で思い出す。昨日、デモを風磨くんに聴いてもらっていないことに。
2度目のこの緊張は慣れる事もなく
どうやって声をかけようか、気に入ってもらえるだろうか。
負の感情が渦巻き始める。
この楽曲はこの映画撮影に対する愛情を込めて書き下ろした。
だからこそ、一番最初に主演である、風磨くんのに聴いてもらうべきなのだ。
風磨くんが来るまで
少し落ち着かせようと自販機へ行く事にした。
「どれにしよっかなぁー。」
ふと目に止まったのは、あの時のコーラ。
思い出して顔が赤くなる。結局コーラを買い、戻ろうとすると
『え?大森くんじゃん。珍しく早いねぇ。』
「あっ…?えっ。。!?」
角から何と風磨君が現れた。
突然の事すぎて気が動転してしまう、。
『ねぇ、大森くん笑 そんなに驚く?笑 とりあえず今日はよろしくね。』
「う..うん!よろしく。」
「そ、そう言えばさ、ちょっと聴いてもらいたい曲あるんだけど、時間いい…?」
言えた、、。今日こそは聴いてもらうんだ。
『えっ?まじ⁉︎も、もしかして主題歌、、、?』
「うん..。そのもしかして。」
『俺に聞かせてくれんの…?』
「うん..実は風磨くんが初めて聞くんだ…。」
『えっまじ、。いいの、?俺がその最初貰って,,?』
「..最初貰うって、そんな言い方….//.」
『何想像してんの、大森クーン。笑笑』
「はっ..!?別にそんなんじゃ無いし。ていうか早く楽屋来てよね..!。」
『笑はいはい。冗談なのに、そんなに怒んなくても笑』
いつか冗談じゃ無くなって欲しいな..。なんてね…。
[楽屋]
「じゃあイヤホンして..?」
『ん..えっ⁉︎ あ、うん..。』
(流し終えて)
「ねぇ..。どうだった..?」
『うん..。うん..凄い..。何ていうか、こう..ミロのヴィーナスみたいな..』
「え?笑 それ笑わしてる..?」
『いやいや、滅相もない..。褒め言葉だよ!本当に凄い、、。何か自然に涙できそうな、“鈴木”っていう本質みたいな..。』
「良かった…。ありがとね。今日聴いてくれて、、。」
『いや、此方こそ聴かせてくれて有難うなんだけどさ、、。
大森くんってさ、然りげ無く相耳してんじゃん..。そういうとこ、ちょーズルいんだけど..。』
「えっ..⁉︎いや..//。。そういうつもりは、、ごめん..」
『何で謝ってんの笑 俺嬉しかったよ..? そうやって大森くんはオンナノコ堕としてんだ笑』
「はっ..!? ち、違うしっ!何言ってんの..//。」
(ぽこぽこ)
『…。そうやって言いながら然りげ無く猫パンチしてくんの笑…?』
『..そういう事すると、好きって勘違いしちゃうよ?..。』
「…..えっ..別にいいし..。勘違い何かじゃないからっ…//.。」
『..ん、⁉︎えっ…? それってどういう..?』
「…!。いや..今のは忘れて..。ごめん…..。。あっ..そろそろ時間だから..先行くね。?。」
『え。。あっ..うん、行ってらっしゃい..」
[廊下]
風磨くん、顔引き攣ってたな、、。はぁ、、引かれたかな、、。
この後の撮影気まずくなっちゃうじゃん..。何してんだよ僕…。
[楽屋]
『….//..。忘れる訳ないじゃん..大森くん..。やっぱり君といると気が狂うよ..//。」
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次話ぐらいからomrくんとfumくんとの距離が近づくのでは…?(多分)