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『元貴!家掃除したんだよ〜!』


「そ、ありがと〜。」


『グヌヌ…」


また、


『元貴!みて!』


「今度はなに…」


『料理作ったんだよ!成功作だよ!』


「…これ、なに?」


『これね!白だしの素麺だよ。得意(?)なんだ!』


「…そう、なんだ」

「食べていい?」


『勿論!その為に作ったんだから!』


「、ありがとう」



【太陽くんの心】


のように…、元貴がぜんっぜん笑ってくれない!

何を試そうと、俺は元貴を笑顔に出来ないのかな…

マジカヨ、マジカヨ

どうしよう…




『ウーン…』


太陽くんが唸ってる。まぁ、多分僕がどうやったら笑うか考えてるんだろうけど。

見てて面白い絵面だな〜、せいぜい勝手に頑張ってくれって感じだけど。


…それにしても、


「太陽くんさぁ…僕の部屋に居ていいとは言ったけど、物漁るのやめてくんない?」


『…うぅ…だって、そもそも元貴の事をあんまり知らないから。少しでも笑わせる為に…って。』


だとしてもだよな。人の部屋を漁んのはやめた方がいいだろ。


『…!元貴ってさ、曲作ってるの?』


あ、作詞ノート見られた?出しっぱだったのか。さいっあく…もう、だる。

でも、見られたもんはしゃーないか。まぁ太陽くんは人間じゃないから、いっか。


「…だったら、なに?」


『いや…凄いじゃん!』


「え」


予想外の反応だった。ポエマーだとか思われないのかな。

太陽くんは『すご!やば!』とか言いながら作詞ノートを読み漁っている。

…物好きな奴だな。


『っ元貴!』

『すごいよ!これ!』

『むちゃくちゃいい歌詞だよ!感動した!』


「それはどーも、一応音楽で食ってるんでね。」


『やっぱり、アーティストか!』

『この歌は歌詞がでさ!この歌は~感じ!』


と、1つ1つの曲の楽しそうに感想を言っていく。

太陽くんの熱量にやや引きながらも、いい奴なんだなと感じた。


でも、どうも太陽くんといると僕の気が狂う。


それは…、


「…」


「…ちょっと、お風呂いってくる。」


『あっ…』



バタン



ごめん。太陽くん。


「…思い出したくない事、思い出したな。」


嫌ってほど今の僕を苦しめる思い出が。

僕のせいなのに。全部、元凶は自分なのに。

それで、皆に迷惑をかけてる。

今の僕は涼ちゃん達に甘えてるだけだ。

涼ちゃん達だって辛いはずなのに。



「なにしてんだろ…ぼくは…」








『悲しまないでよ。』


何もそんなに


『独りで苦しまなくてもいいじゃん。』



『ねぇ、元貴。』










今回はここまでです!

いい感じに仲良く?なってきましたね?

多分次で、結構話が動きます。

お楽しみに☺️




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214

コメント

2

ユーザー

健気 な 太陽 くん に 心 奪われそうです 。 おやすみなさい 😭😭

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