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最後の言葉

1 - 第1話

♥

6

2025年06月23日

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おはよう

これがなにげない最後の言葉だった。

高橋真矢は大阪の小学生、夏休みになってから2週間ほど経ってすこし夏休みに慣れてきた頃だった真矢の父さんが田舎のおばあちゃんの家に行くと言ったことから始まった。

おばあちゃんは山梨県におじいちゃんと住んでおり集落より少し人のいるような静かな山の麓に住んでいる。

真矢は父さんに急に言われて少し戸惑っている様子だった父さんはそれもそうかと言うように笑いこう言った。

実は父さん仕事から離れて地元でも行ったらどうだ?と言われそして真矢と行こうとしているわけだ

真矢のお母さんは数年前にがんで亡くなった31歳だった。

真矢はまだよく分かってないようだったがさっきよりは慣れた気がした、そしてトントン拍子に山梨県に行くことになった。

山梨に着いた時は駅におばあちゃんが待っていた。

父さんが尋ねるように言った

おじいちゃんは?

数秒してからおばあちゃんが言った。

じいちゃんは家で待ってるよ

すこし不思議そうに父さんがそうと頷いた。

そこからはバスを乗り継ぎした後一時間ほど山に向かって歩いた

ばあちゃんは体力があるね

真矢が感心したように言った

山の女は強いぞー

おばあちゃんは笑いながら少し訛った声で言った

そろそろ家に着く頃かと思い始めて来たところでスマホが圏外になった。

結構、山奥まで来たね

お父さんが言った

おっ、家が見えて来たぞー

真矢は嬉しそうに言った

ホントだ!

おばあちゃんは笑っていた

人もだんだんと少なくなってきた、いよいよ集落のような場所に来た感じがした。

そして少し見えて来たところから数分歩いたら家に着いたインターホンを押すと犬の鳴き声とおじいちゃんの足音が聞こえて来ておじいちゃんが戸を開けてくれた。

いらっしゃい

おじいちゃんが嬉しそうに言った

ここはお父さんの実家なのでお父さんは嬉しそうにただいまーと言った

家に入ったらシープドッグのケンが吠えながら尻尾を振って出迎えてくれた

今日は山芋のお味噌汁と山菜そばだからねー

とおばあちゃんが台所から言った

真矢に従兄弟はいないのでケンと遊んでた、お父さんはおじいちゃんとテレビを見ておばあちゃんは台所で料理を作っている

真矢はすこし家を探検しようと考えたおばあちゃんの家は3階建で老人2人と犬1匹には十分過ぎるほどだった真矢は暗い階段のライトをつけ、のぼっていった2階は真矢とお父さんの寝る部屋があった部屋数は少ないがどれも大きい部屋だ真矢は3階に上がろうとしたがちょうどいい所でおばあちゃんの声がした

夜ご飯できたわよー

そして真矢は階段を降りていった

わー美味しそう!

真矢は嬉しそうに言った

はっはっはっ

そうおばあちゃんが笑った

ケンの夜ご飯も見てみようとしたら吠えられたお父さんは笑っていた

ゆかいな夕食だ

おじいちゃんが言った

おじいちゃんは腰が悪くていつも同じイスに座っている

そうだね

真矢は笑いながら言った

さあじゃあ食べようか

お父さんが言った

そうだね

真矢も言った

おじちゃんがお味噌汁を飲んだおばあちゃんがケンにおやつをあげている夜ご飯を食べた後はおかしを食べさせてもらえないのに真矢は思った

そしてテレビを見ながらご飯を食べ終わってお風呂に入る時間になった

ふうやっぱお風呂が一番だな

真矢が溶けるように言った

そしてお風呂から上がった真矢は2階の寝る部屋に行った

寝る部屋は小さくて布団2枚が丁度なくらいだった

そしてお父さんもお風呂に入って布団を敷いた今日はもう寝ようとなり

真矢は布団に入ったそして眠った

起きるとまだ夜中だったお父さんは横でぐっすり眠っている

トイレに行くかと思い2階のトイレに行く怖いなと思いながらトイレに入り出てきたよし寝るかそう思った真矢は寝室に行こうと思ったしかし何やら下で音が聞こえてくる真矢は音が出ないように階段を降りていくと昼間会った集落の人達がいた何だろうと思い少し見たらお父さんがいたあっと声を出そうとしたが静かにしてなくちゃいけないから声を抑えたじっくり見てみると人がつくえの上に乗せられていたそのとき真矢の背筋が凍ったような冷たさになった夢だと自分に言い聞かせて上に上がろうとした階段を上って行く時じゃあ隣にいたお父さんはなんだったんだろうと思い少し急いで上がると隣にいたのは器用にできた人形だったそしてふとおばあちゃんが昔くまの人形を作っていたなと思いよく見てみるとおばあちゃんの匂いがした怖くなってその日は眠った

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