「黒トンガリのガキは俺が相手する」
ゲンスルーはゴンを相手する気のようだ
早3週間ルルはいい感じにヒソカと距離を
取りながら事なきを終えゴン達のもとへ
戻ってきていた
「俺黒髪ロングを相手する。
邪魔 するなよ?」
いつも黙りで意志を表すのが珍しいハス
しかしおかしいのはいつもの事であった
「あぁサブはつり目、バラは女を頼む」
その言葉で2人は頷きそれを確認して
アカンパニーを発動させる
アカンパニーを使いアルアの元へ来た
ゲンスルー組
アルア達は唾を飲んでいた
「何の用だ」
「そんなに尖るなよ 取引に来たんだ」
「取引?こっちにはないね!」
子供らしい返答
それは準備をしていることを悟られないために
少しでも油断して隙を与えるために
「悪い話じゃないぜ」
「ツェズゲラにも了承してもらった
グッドアイデアだ」
ゲンスルーもまたペテン師
当然のように嘘をつく
しかしこの嘘に騙される者はこの場にいない
「どんな?」
「聞く気になったか?」
そう言って駆け寄ろうとするゲンスルーに
噛み付くかのように拒否をするキルア
「ダメだ!話はこのまま聞く」
余裕を見せてはいけない
アルア達は
圧倒的弱者として演じないとならない
「話ってのはシンプルだ__」
そう言ってゲンスルーは説明をする
要するにゲンスルー組が代表するとして
クリアをする。そして報酬を皆で山分け
真実ならば美味しい話だろう
しかしゲンスルー組のやってきたこと
そして美味しい話には罠がある
それをアルア達は理解していた
その話を拒否するアルア達に”死”というワード
その単語でゲンスルーは本性をあらわす
「ブック!アカンパニー オン!!」
ゴンの一言でアルア達はマサドラへ向かう
当然ゲンスルー組に追われていたアルア達
当然アカンパニーで追いつかれてしまう
「はっ」
「あっ」
「はあはあ」
「っ」
キルア、ビスケ、ゴン、アルアは
ゲンスルー組に追いつかれてしまった
「さあもう諦めて
カードをよこしたらどうだ」
「やだね!絶対渡すもんか!」
「渡すぐらいならやってやる!!」
「おい!!ゴン!!」
感情型であるゴンが勝手に言ったことだと
他のみんなは予想外で準備なんてしてないと
ゲンスルー組に思わせる
「ビスケ!お前はにげろ!!」
「でもっっ!!」
「いいからいけ!!」
迫真の演技だ
これは全てゲンスルー組をバラバラにするため
そしてゴン以外のキルア、アルア、ビスケは
走り出す
予想通り1人に対して一人追っ手がくる
厄介なのが来ちゃったなあ
ビスケの方に行ってくれれば嬉しかったのに
ぶわっと一体を私自身の念で包む
そして念の種類を推測して
念を操ってしまう計画だったのに
念は感じない
「無駄ですよ」
「あら何の事を言ってるのか分からないわ」
背中を刺された感覚
何者なのだろう。勝てる想定が出来ない
「君は
他人の念に介入することが出来るのでは?」
「しかし条件がある。
それは他人の念能力を大方でも把握すること」
図星だなあ。
頭を回転させる。けど 回転しすぎて情報が よく分からなっちゃう
「なぜ知っているのか問いたい表情ですね」
「私が
g.i内で操っているのでも見たのでしょう?」
嘘をついても無駄
私はg.i以外で念能力を大っぴらに使ったことないし
「あぁ。その通り」
その言葉で私の方向に一直線に向かってくる
反応するのにめいっぱい
完全に相手の空気に飲まれちゃった
久しぶりだなこの感じ
________やっぱりキルはすごいのね!
はあ嫌だな
自分より強い相手と戦うのは
無言でお互いの攻撃を避け合う
相手を触れることも攻撃されることもない
体は疲労を感じるだけ
楽しくない
「ッッッ」
「今油断しただろ?」
「うるさッ」
感情に任せた一撃しかしそれは届かない
「ア”ガッ」
体が動くなと言う
勝てないそう体が言っている
やっぱり私、才能ないのかなあ
自分が死ぬ想像ができてしまった
男の視線が痛い
しかしは私は頭をあげることも嫌だ
見えるのは長い黒髪
そして乱れた土のみだ
「いっっ」
首を鷲掴みにされる
無駄だ全て
反撃できたとしても勝てない
なら意味はない
「つまらないな」
「ッッッ」
ぬいぐるみのように投げ飛ばされる
殺さないのか
「お前は弱い」
私は弱いモノ扱いが世界一きらい
それは私が劣等感の塊だから
「全てが軽い。攻撃、思考すべて」
いつもなら言い返してぶん殴ったり蹴る場面
しかしいつもと違うところがある
相手が自分より強いこと
自分が弱いと思わずを得ない
「俺がお前より強いからか」
「だんまりか」
「自分が
身体的にも状況的に弱いから諦めたのか」
「答えろ」
そう言って
私の頭に隠されていた2つの針を取る。
「これを使えば俺の血ぐらいは見れただろう」
みんなアルアをみてほしいの
片割れは死んだ者の命を助けられる程で
兄は白髪でママとパパに期待されてるの
私も白髪なんだけどなあ
私は中途半端な位置にいた
中途半端に才能があって
中途半端に白髪
中途半端に情に弱いし
中途半端に正義感もある
人間は中途半端の積み重ねは見ないの
中途半端も重なればとてもすごいもの
昔はそう思って目を逸らしてた
でも中途半端はどんなに集めても中途半端なの
私の片割れの能力に初めに気づいたのは私
でも隠したの気づかれちゃったら
私のこと今より見てくれなくなっちゃうから
でもそんなんじゃダメなんだって
努力したの血の滲むほどの
「最近アルアも修行頑張ってるんだってな」
「うん!!そうなの!」
「じゃあキルアとやり合ってみなさい」
「任せて!!」
「ッッッ」
負けた。
全て出来ることはしたのに負けた
それを見た母は私を見ずにキルアを褒めた
「やっぱりキル”は”すごいのね!」
実力主義の家だって知ってたけど辛い
だから私は家から目を背けた
片割れの仕事をも奪った
それをあたかもやってあげているように
家の外には弱い人がいっぱいいる
だから忘れられたの
自分が弱いことをそう思って私は気が狂うほど人を殺しまくった
理由はくだらない
臭かったから清潔感がないからムカつくから
そんな姿を見る
お兄ちゃんの姿は褒めてくれそうだった
だから私は殺戮に殺戮を重ねる
そんな時幻影旅団にあって私は変わった
そう思っていたのに
才能の差は埋められない
それは私にとってとても残酷だ
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!