ロマンチの続きを書きたいと思います。
もっくん×涼ちゃんの学園パロで、 2人が付き合いだしてしばらく経った話ですので、もしよろしければ前作から読んでみてください。
…エッチは軽めです😅
涼ちゃんはモテる。
最近のバンド活動で徐々に人気を得ているのもあるが、特に内部進学であがってきた音楽科ではかなり不動の人気を得ていた。
しかも、男から。
相手は男なので本人には全くモテている自覚はない。
キレイで優しい涼ちゃん。少し落ち込んでいるところにあの優しい笑みを向けられたらみんなイチコロ。本人が鈍く天然なため、みんな肩透かしをくらって泣いて諦めたヤツが多くいたようだ。
しかし!最近変化が訪れた。もちろん俺の存在だ。周囲にけん制をかけまくった俺は最初はかなりおそろしい視線を向けられたり、あからさまに嫌がらせをされる事も多かった。
…でも、最近なんだか風向きが変わってきた。
ムカつく事に「あいつがいけるなら俺でも大丈夫なんじゃないか」と思うヤツが出てきたのだ。
涼ちゃんは鈍いからあからさまな誘いでもけっこう簡単に応じてしまうので、周囲でアピール合戦が始まった。
一回襲われかけたくせに全く危機感のない涼ちゃんに俺はハラハラしっぱなしだった。
「ねぇ涼ちゃん、明日って空いてる?」
「どうしたの?」
エッチも終わり、その後いつも通り2人ベッドでイチャイチャしながらたずねる。
「明日どこか行ってデートしない?」
「デート?」
「うん。大学と家以外で2人で遊んだ事ないでしょ?」
俺はドキドキしながら初デートに誘う。明日は土曜日で授業はなしだ。
「うーん。明日は音楽科の友達から鑑賞会に誘われてるんだよなぁ」
「鑑賞会?」
「うん。今度の課題曲のコンサートなんだけどたまたまチケットが取れたから一緒に行こうって誘ってくれたんだ」
ニコニコ笑う涼ちゃんにちょっとイラッとする。それって絶対に「たまたま」じゃない。
「断れないの?」
「いや、けっこう高いチケットだし、さすがに前日キャンセルは悪いよ」
そう言う涼ちゃんに他意はないのはわかってる。でも…。
「涼ちゃん、最近音楽科の活動ばっかりじゃない。練習にもあんまり参加しないしさ」
俺にも全然かまってくれない。
「でも最近ホントに課題が多くなってきて…」
すまなさそうな顔をする涼ちゃんに俺のイライラはさらにつのっていく。
「なんだよ!涼ちゃんはバンドと音楽の課題とどっちが大事なんだよ!」
そう言ってしまってからハッとする。これって言っちゃダメな系のヤツじゃ…。
恐る恐る涼ちゃんの方を見ると、涼ちゃんは目線をそらした。
「…そうだよね。このままじゃどっちも中途半端になっちゃう」
こちらを見ずに真剣な顔でぽつりとつぶやいた声がやけに大きく聞こえる。
「俺もそろそろしっかり先の事考えないと…」
えっ?それって…。
それってバンドにするか音楽科にするかどっちかに決めるって事?もしかしてバンド辞めちゃうかもしれないって事?
何も聞けずに俺は呆然とクッションを抱きしめた…。
学生特有の進路の悩みです。学生時代って2歳差でもかなり大きいですよね😅
コメント
6件
待ってました👏👏👏(◜ᴗ◝ )
へへぇ〜パロと言えど、中々リアルな設定ですねぇ✨ お話の続きが楽しみです!
続きがあるだなんて😳💗 幸せ( ´˘` )