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ほんとはあいつ、若井に見られてるって知ったとき、嬉しかった。
「「愛されたい。」」
そんな自分の飢えに気づきたくなかった。
だから若井を邪険にした。
なのに土足で踏み込んできた。
「うん。似合ってる」
「手錠じゃ何かと不便だろうしね」
そんな僕の首には首輪が。
「かわいい❤︎かわいい❤︎」
そう撫でてくる。
「じゃあ、これから夜の食糧とか色々買ってくるから。」
「逃げたら許さないからね , 」
「どうやって逃げんだよ、ッ (小声)」
「いッ ,….」
「なに?逃げたいの?」
思い切り首輪を引っ張られそう言われる。
もっと、早く見つめ返していたら若井は変わったのかな。
「 ……. 」
「でも俺からばかりお願いするのもあれだよね」
「なにかある?」
「俺から離れること 以外 だったら 聞いてあげる」
ニコニコしながらそう問うてくる。
「… 別に無、ッ」
あ、。
これを言ったら僕はもう壊れてしまう。
「ん?」
((いっちゃえ))
「だッ、抱きしめて欲しい、強く , ….」
ギュッ
ギュゥーー
「.. 愛してるよ。」
「…. ッ ,」
「あぁどーしよ、元貴のお願いが可愛すぎて買い物行きたくなくなっちゃった。」
「 .. 早くいけば、ッ 」
「うん。そうだね、早く行って早く帰って元貴を抱きしめてあげたい 」
「じゃあね、お利口さんに待っててね」
そう言って出て行った。
・・・
「カヒュッ , ….ヒュッ …」
やばい息上手くできない。
「わか、ッ …泣」
「あッ , …. 」
言わなきゃよかった。
ずっと誰かに抱きしめられたかった。
でもこれがこんなに辛いなんて…
「さっきここしまってた .. 」
ガチャガシャン
今ならまだ間に合う、逃げなきゃ、早く、、
「もーなんで待っててくれなかったの , 」