登場人物……大雅(主人公)大晴裕太
START→→→
とある日の授業中。大雅は、黒板とにらめっこしていた。「意味わかんねぇ……」そんなことを呟いてノートに文字を書き写していた。正直、意味のわからない単語の羅列にしか見えなかったが。
「大雅、シャーペン貸して」またかい。まぁ、いいけども。大雅にシャーペンを借りに来たのは、恋人の大晴だった。「またかよ……まぁいいけど」「ありがとーw」感謝してんのか?こいつ…………
大晴は普段はお調子者で扱いに困るやつだ。でもそういう所が好きなのだ。どうしようもなく。
昼休み。大晴が大雅のジャージの裾を引っ張って、「ちょっとこっち来て」と言うから、ついて行った。ちょっと人気のない廊下で、「顔近づけて?」と大晴に言われたので、とりあえず顔を近づけてみた。
まさかお前……?
そう思った時、大晴が大雅の頬にキスをした。「おま……!ばっ、……」大雅は言葉が出なかった。「秘密にしろよ、これ」
「えっ、あ、えぇっ?!」困惑しかない……でもちょっと嬉しい。
複雑だ。そして急すぎる。明日、どんな顔して会えばいいんだ……
〜翌日〜
「大雅!おはよ」「お、おう、おはよ」
ウグ……照れてる……自覚できるほどに……「照れてんの?w」大晴が耳元で小さく言った。「ファッ?!」ほんと……もっと好きになるからやめて……ずるいって……「あ、今日もシャーペン貸してね」
またかよ……まぁいいけど……w
〜昼休み〜昼休み、大雅は特にやることがなかったので机で自習をしていた。
「おい!やめろよw」裕太の声が聞こえた。ちょっと気になって、裕太のいる方を見てみた。大晴が、裕太に抱きついていた。日時茶飯事だってことはわかってる。でも見ていられない。 ここまで生きてきた約14年の人生のなかで、初めて「強い嫉妬」を感じた。「えぇ〜別にいいじゃんw」そういう大晴の声が聞こえる。全然、良くない。俺がこんなに嫉妬してるのに……大雅は、そっと目を逸らした。
今日は、家に帰っても落ち着かなかった。大晴が、もし、もし裕太に気を取られてしまったら、俺は……
考えちゃダメだ、考えすぎたらきっと、俺は嫉妬に狂ってしまうから。とりあえず、今日は寝ることにした。
翌朝。最近気に入っている曲を聞きながら支度をした。「メールト♩溶けてしまいそう〜♩」……聞かれてないといいな…………
学校についた。今日はそう言えば家庭科があった。……裁縫やだなぁ…………前回思いっきり手に針さしちゃったし……不器用だな……俺……そんなことを思いながら支度をした。
家庭科の時間になった。上手くできる気がしない……そんな不安を抱えたまま準備をした。
そこで問題が発生した。
針に糸が通らない…………どうしようガチで通らねぇ……そろそろ頭痛くなってきた…………「大雅、大丈夫そ?」後ろから大晴の声がした。「大丈夫じゃないわ」「やろうか?」「お願いしますw」
そういった途端、後ろからバックハグされたみたいな状態になった。「え?ぇ、え?」「wwwwびっくりした?w」そう言いながら大晴は糸を通す。「びっくりした……(小声)」「wwよかったねw」よくねぇよ。みんな見てんじゃねぇか。「とりあえず、ありがと」「いーえw」
急すぎるだろほんと……やばいって……
部活終わり。忘れ物をしたので教室に取りに戻っている時のことだった。バタン!と、廊下の方から音がしたので気になって行ってみた。行かなければよかったと、酷く思った。
裕太が、大晴を床に押し倒していた。「は?え?」言葉を失った。
「大雅、なんでいんの?」「今重要なのはそんなことじゃない。お前、裏切ったんだ?」「は?そういう事じゃないし……」「じゃあどういう事だよ」「……」「返す言葉もないんだ?」「えっ……と」「もういいよ。ちょっと来てくれる?」大雅は冷たく言い放つ。
「大雅、怖いって」「こうさせたのはお前だろ」
屋上まで続く階段を上る。「ねぇ大雅、どうする気?」「さぁ?」ドアを開けて、屋上に出る。冷たい風が頬を撫でた。
「ここで全部、終わりにしよう」「は?」「だって俺の事だけ見てくれないだろ?」「なんだよ、それ」「だからもう、終わり。」そう言って、大雅は大晴を屋上の端まで追い詰める。「じゃあね」そう言って、大雅は大晴を突き落とした。「なんで……!!」「大晴が悪いんだよ。なにもかも全部」
おわり
エンディング思いつきませんでした☆
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!