テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
301
8
#怪獣8号
大野福🌕🪽
6,242
コメント
1件
ああ、第7話もやっぱり重かった……美月が鍵守りだったって伏線、ここでくるんだね。蓮の「罠だ」って叫びと、門の向こうから聞こえる懐かしい声の対比が切なくて、心臓がぎゅっとなったよ。続き、早く読みたい……🌙
第7話 眠る記憶
白い舟の少女が消えると、星降る回廊は静寂に包まれた。
しかし佐野の胸は激しくざわついていた。
「姉さまって……どういうこと?」
暗は答えない。
ただ険しい表情で前を見つめている。
その時、佐野の手首の三日月紋が再び光った。
眩しい光と共に、断片的な記憶が流れ込む。
星の海。
白い舟。
そして、自分によく似た少女。
『約束だよ。私が眠っている間、鍵を守って』
声が響いた瞬間、佐野は膝をついた。
「今の……俺の記憶?」
暗が静かに頷く。
「君は普通の人間じゃない」
「え……?」
「月舟の鍵を受け継いだ“鍵守り”だ」
信じられない言葉だった。
だが夢や紋様、さっきの力を思えば否定もできない。
その時、遠くで鐘の音が鳴った。
ゴォン——。
回廊の先に巨大な扉が現れる。
銀色に輝くその扉には、三日月の紋章が刻まれていた。
「まさか……」
暗の顔色が変わる。
「封印の門だ」
すると扉の前に黒い霧が集まり、人の形になる。
赤い瞳。
不気味な笑み。
「ようやく見つけたぞ、鍵守り」
佐野は息を呑む。
男はゆっくり手を伸ばした。
「鍵を渡せ。その門は開かれてはならない」
次の瞬間、門の向こうから少女の声が響く。
『命、開けて』
優しく、懐かしい声。
だが同時に、暗が叫んだ。
「聞くな! それは罠だ!」
門が震える。
紋様が熱を帯びる。
佐野は扉を見つめた。
この先に、自分の失われた記憶がある。
だが同時に、世界を壊す何かも眠っているのかもしれない。
そして門は、ゆっくりと開き始めた——。
・・・・・・・・
お疲れ様でした
次でなんとか最終回にしたいと思っております
よろぴく