主要登場人物一覧
蔵島壱成(20)…2代目主人公ULTIMATE中央指令部員
中島佑紀弥(20)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
松浦風雅(20)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
長内貴也(53)…ULTIMATE中央指令部長
水崎一躍(24)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊長
室口翔平(43)…ULTIMATE3代目総監
福良啓示(30)…ULTIMATE総監秘書
岸田正龍(26)…警衛局中央監察部首席監察官
工藤哲也(46)…6代目総統
「おい、着いたぞ」
警衛局につくなり田村は機内にいた蔵島に声をかけた。
「あざす。このまま待っててもらえますか?」「早くしろよ。山峰にバレたら規律違反で処分くらうからな。」
「はい」蔵島はヘリから出るとそのまま総統室に向かった。
総統室の前には総統専任秘書官達がいた。
「失礼ですが、名前と所属は?」
「特殊広域緊急機動部隊中央指令部所属の蔵島壱成です。」
「ULの方が何故ここに?ULなら今封鎖区域内にいるのでは?」
「諸事情で戻ってきました。総統と会わせてください」蔵島が頭を下げると秘書官達は総統室に電話をかけた。
「秘書官室です。あの総統にお会いしたいとULの蔵島さんが来ているのですが…… わかりました」
電話を切ると秘書官はロック番号を入力しドアを開けた。
「このままお入りください」そう言うと秘書官は軽く一例した。
「どうも」
蔵島はそのまま奥の部屋に向かった。
「なんで、君がここに?ULなら今封鎖区域内にいるはずなのでは?」
「総統にお願いがあり参りました。中島の捜索をお願いします。彼はまだ生きてます」
「その事か。まー座れ」工藤に言われ蔵島は近くのソファーに腰かけた。
「彼ならもう除隊した。」
「え?」
「亜連に拘束されたのを受け当初、中島の保護を行うため我々は動いていた。
だが、中島から潜入すると連絡が入り、行方不明対象者リストから特別任務対象者リストにへと移り彼は仮除隊者として登録することになった。
しかし、今朝彼から電話が来てな。彼の意志を尊重し今日の午前8時10分を持って中島佑紀弥は除隊となった。」
「そんな、じゃあ彼は今…」
「彼の今の立ち位置を言うなら警衛隊に所属歴がある亜細亜連合の幹部とでも言おうか」
「そんな…」
「とにかく早く帰れ。山峰にバレたらクビだぞ。あいつはな規律に厳しい奴だからな。」
「わかりました」蔵島はそう言うとソファーから立ち上がるとそのまま部屋を後にした。
警衛官の最終処分を決めるのは最高理事官であり、現最高理事官の山峰は規律に厳しいことで有名でありこれまでに規律違反を犯したとして就任して1年たたずで50人近くの警衛官をクビにしてきた。
ヘリに戻ると蔵島は田村に無線を入れた。
「すいません。今戻りました」
「何して来たんだ?」
「ちょっと総統と話があって」
「へー笑」そう言うと田村は操縦機を握った。
「スピード出すぞ。酔うなよ」
「わかりました」田村は勢いよく発進させた。ヘリが離陸すると蔵島は受信イヤホンを耳につけた。
何も異常は起きていないようだ安心しながらイヤホンを外した時だった。
突然、機内を大きな揺れが襲った。
「出力最大、くそ」田村は首から出てくる汗を拭いながら操縦機を握り続けた。
そのままヘリは近くの空き家に墜落した。
「田村さん、何があったんすか?」
墜落してから数分後ぼろぼろになりながらも蔵島はヘリから脱出した。
その時だった。数発の銃弾が飛んできた。
「おい、生存者の確認だ。まだ生きていたら撃ち殺せ」
「わかりました」遠くの方で男たちの声が聞こえてきた。
「まじかよ。」
そう言いながら蔵島は持っていた拳銃の弾数を確認した。残っているのは3発だ。
遠くからだが見たところ、武装集団により墜落したヘリは包囲されているようだ。
その数2桁は越していた。
「くそ……これまでか」
蔵島は覚悟を決めたかのように目を閉じた。
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