私の宝物さがし。
「ガララッ。」
このクラスの担任、鬼山先生が入ってきた。
↑数学の先生。名前の通り怖くて、いつも理不尽に怒ってくる。
「ザワザワ…」
陽キャグループ達はまだ騒いでるようだ。
この先生、「みんなが静かになるまで何分かかりました」とか言ってくるから面倒臭いのに。
「ぇ〜…みんなが静かになるまで5分かかりました。先生は悲しいです。」
ほらね、私の言った通りじゃないか。我ながら、人をよく観察してると思う。
「最近の若者はこれだから…
そもそも効率と言うのを考え無いのか…
こ・う・り・つ。この単語わかる?お前達。」
うわぁ〜。今日はよりによって機嫌悪いから長時間説教じゃん。
ていうか、眠くなってきた…。
「Zzz…」
「____おい!」
先生の怒鳴り声が聞こえて、ぱっと顔をあげる。
寝てた。失敗した。絶対怒られるって。
「まあ…別にいいぞ。」
「…?あっ。」
そうだ、思い出した。こいつ、女生徒のこと恋愛対象にしてるのだ。
ほんとに最悪。早退したい。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!