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『夜明けまで我慢して?』
li視点
ロゼの部屋。
夜の街の光がカーテンの隙間からこぼれ、淡くらいとの頬を照らしていた。
「……なぁ、ロゼ。なんでまた俺、ロゼの家におるん?」
「え?可愛いらいとが“ちょっとだけ”って言ったから」
「いや、俺そんな誘い方したっけ!?」
「したよ。“お茶だけね?”って」
「いやいや、”だけ”の使い方間違っとるて!」
ロゼは笑いながらマグカップを差し出した。
湯気の立つココアの香りが、部屋いっぱいに広がる。
「らいと、ホットココアにした。眠れないとき、これが一番」
「……優しすぎん?罪やで?」
「罪でもいいけど」
「えっ」
「……そのかわり、らいとが罰則に“キス”とか言ったら、ほんとにしちゃうからね?」
「っ……っ!?!?!?!?」
らいとの顔が爆発しそうなほど真っ赤になる。
「ロゼ!あかんてっ、そんなこと軽々しく言わんで!」
「軽々しくは言ってないよ?本気で言ってる」
(……出た。夜のロゼや……)
らいとはココアを抱えたまま、そっと後ずさる。
「なぁロゼ、聞いて?」
「うん」
「俺、なんやろ……最近、変やねん」
「変?」
「ロゼが近くにおると、息するの忘れるし、顔見ただけで心臓どっか行くし……なんか、バグっとる気がする」
「……かわいい」
「はっ!?聞いとる!?真剣やけん!」
「うん、ちゃんと聞いてるよ」
ロゼはそっと、らいとの頬に触れた。
指先が少しひんやりして、らいとはびくっと肩を震わせる。
「……ロゼ」
「なに?」
「……今、笑っとる?」
「笑ってないよ。食べたいと思ってる」
「食べ!?!?」
「いや、比喩ね?」
「心臓止まるかと思ったっちゃけど!?」
ロゼが堪えきれずに吹き出す。
「らいと、可愛すぎて反則」
その言葉に、らいとは口を尖らせた。
「そうやってすぐ可愛い言うけん、困るっちゃ」
「困るの?」
「……俺、ほんまに勘違いしてまう」
「勘違いしなくていいよ」
「……え?」
「俺は、らいとが好き」
あまりにもさらっと言われて、らいとは言葉を失った。
ココアの湯気が二人の間をふわっと漂う。
「す、すきって……ど、どのレベルの!?」
「本気レベル」
「単位おかしいやろ!!」
「じゃあ、どの単位がいい?」
「え、えぇ!?いや、そういう問題じゃなかと!!」
「じゃあ実践する?」
「じっ、実践!?」
ロゼがらいとの顎に手を添える。
唇が触れそうな距離で、静かに囁いた。
「……ここまでが、俺の我慢の限界ライン」
「限界!?!?」
「これ以上は、ほんとに襲う」
「な、なんで堂々と言うん!?!?」
ロゼは笑って、そっと離れた。
「……けど、今日はやめとく。らいとの気持ち、ちゃんと聞くまでは」
その優しさに、らいとの胸がぎゅっと痛くなる。
「……ロゼって、ずるいな」
「なんで?」
「優しいくせに、かっこよくて、ちょっと意地悪で……ほんま、好きにならん方が無理やん」
「今、なんて言った?」
「き、聞こえとるやろ!」
「うん。でも、もう一回聞きたい」
「……すき、って言った」
その瞬間、ロゼの顔がふわっと綻ぶ。
「そっか。ありがとう、らいと」
「なに笑っとるん、も〜」
「嬉しいんだもん」
ロゼは、ゆっくりとらいとの髪を撫でる。
「……じゃあ、今日はお利口さんに寝よっか」
「なぁ、ロゼ」
「ん?」
「俺が寝とる間に襲ったら、ほんま怒るけんね」
「そんなことしないって。……多分」
「“多分”て言うな!!」
ロゼが吹き出して、らいとが枕を投げる。
投げた枕がロゼの胸にふわっと当たって、
ふたりは同時に笑った。
外では雨が降り始め、
静かな夜の中で、心音だけがやけに響いていた。
夜、ロゼが我慢できずにらいとを襲ってしまったのは別の話。
終わり‼️リクエストください🙇♀️🙇♀️
コメント
1件
めっちゃ好き!! やっぱろぜらいてえてえええ めるみかみたいです!