蒼「えーっと?初日は移動と農家の方との顔合わせ、お世話になる家で作業自体は2日目か」
は「そうみたいだね。バス移動なんだ?」
蒼「どのくらいかかるんだろ」
は「席は出席番号順かな?」
蒼「班ごとなんじゃない?」
班ごとはまずい。
何がまずいって、どの組み合わせで座るかが難しい。
双子×樋口さんは絶対なし。
樋口さんに関しては、私や夕海もちょっと気まずい。でも双子の隣よりいいか。
涼風くん×女子も多分なし。
私が夕海と座ると樋口さん、座る人いない…。
うわぁぁぁぁどうしよ終わった。
頭を抱えて唸っていると、隣から蒼くんが覗き込んできた。
その青い瞳に私が映る。
蒼「はるちゃん?」
あまりの至近距離に脈が速くなるのが分かる。
は「あ、はいぃ。いや、なんでもないんですぅ」
蒼「どうしたの」
あまりにも挙動不審な私。
顔を離して笑う蒼くん。
急にイケメンのドアップは心臓に悪い。
は「バスの席順、どうするのかなって」
蒼「あぁ…」
そのとき、夕海がしおりを指差し口を挟んできた。
夕「バスの席順は出席番号順だって。ほらココ、小さく書いてある。多分点呼しやすいからじゃないかな?」
は「なるほど天才」
夕海がココだよ、と指をさして教えてくれる。
そこには、小さく『※席順は出席番号順』と書かれていた。
蒼「はるちゃんの隣ゲット」
雪「ずるーーい!」
蒼「言うて雪と凛は俺らの後ろだろ」
夕「私だけ離れちゃった〜悲しいえーん」
凛「…zz」
…何これカオス。
得意げな顔の蒼くん、ずるいずるいと連呼する雪くん、残念と泣き真似しだす夕海、何も気にせず寝てる涼風くん。
まぁ、私出席番号15番だしね?
そりゃ16番と隣の席だよね。で17番の雪くんと18番の涼風くん。
うーん。面白くなりそう。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!