僕は、相棒に殺された。そしてまた、殺される。
もう何回殺されただろうか。相棒に、たった一人の親友に。
どう変えようとも、結局最後は僕を殺す。
ある時はファンタジーの世界で、ある時はマフィアで、ある時は家族で、ある時は君が殺人鬼で。
どんな場面になっても君は僕を殺す。
今回は赤の他人だった。
そして、君には恋人が居た。
「あか、ね?」
「あ?誰?」
今までで一番傷付いた。今までは、関係があったから。ほんの少しでも。
何で何回も殺されなきゃいけないんだろう。
殺されるとわかっていても怖い。痛い。
あ、やっと気づいた、僕は、君のことが好きなんだ。
何で?という心からいつの間にか、次はどう殺してくれるの?という執着心に変わっていた。
君は僕の恋を認めてくれないだろう。
だから、この花吐き病は治らない。
僕が片想いしてるのは、男の君だったんだね。
君が直接殺さなくても、僕は君に殺される。
勝手に片想いして、殺される。
でも、僕は君のことを嫌いになれない。
だって、相棒だから、たった一人の親友だから。
「やぁ、こんにちは。いや、初めましてか。」
「僕と君が18歳のクリスマス。24時に、君は僕を殺す。」
「はぁ?」
「何言ってんのアンタ」
「ちょっとした予言さ」
「別に覚えなくていい。」
「初対面の奴が何言ってんだっていうのは分かるよ、けど、君は僕を殺す。」
「それじゃあ、」
「いや、最後に一言。」
「僕は君のことが好き。」
「ばいばい」
言えた。でも、返事は聞きたくない。
拒絶されるのが、怖い。
覚悟はしていても、いざ言われるとなると、怖い。
でも、どうせ死ぬなら、想いを伝えたい。
クリスマスまで、あと一週間。
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友達のプリ小説のコピペです。BLです。
よやなき。とおっていう人のです。
許可出てるので安心してね。