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「いじめって何が楽しいの?」「人を傷つけて、なんで平気でいられるの?」と常に思ってきた。いや、思っちゃってた。「消えたい」と考えてきた私・神村結花の話。
これは私が小学5年生のとき、突然起きた。
ある日、夜中に起こされた。目が覚めたら母が慌てて何か準備していた。子供だった私はその状況が理解できず、なにがあったのか尋ねてみたら、どうやら父が急な高熱で倒れ、救急車が来ていると聞かされた。突然のこと過ぎてどうしていいかわからず、言われるがまま付き添いとして、救急車に乗り込んだ。
しばらくして病院についた。父は集中治療室に運ばれ、私たち兄弟は待合室で待つように言われた。あとから親戚の人たちも来て。母と一緒に先生の話を聞きに行った。少ししたら戻ってきて、私たちは父がいる病室に連れていかれた。そこには、いつもと違う父の姿が…。母から「お父さんとしばらく話せなくなるけど、何か話しておきたいことない?」と聞かれた。私は、話せなくなる…。そう思うと泣きそうになって話したくても話せなかった。家に帰った時のことはあまり覚えていない。自分は何をしていたのか。家族は何をしていたのか…。
この日からだったと思う。私たち家族の生活が変わったのは。母はうつ病を発症して、家事もしなくなった。私と兄はいつも通り学校に行った。ただ私たちの変わったことと言えば、お風呂に入る頻度が減ったということ。それが原因でいじめが始まった。最初は避けるという行為から始まった。それが少しずつエスカレートしていき、暴言、菌扱いといった行為もしてきた。当時の私は、逃げるように教室を出て、トイレに駆け込んだ。
(ここから飛び降りたら…)
そう考えてしまうこともあった。でもそんな勇気は出ず、普段通り学校生活をおくった。もちろん先生にも相談した。けど、まともに取り合ってくれなかった。いじめだと思わなかったのか、はたまた面倒なことに関わりたくなかったのか…。
何も変わらないまま、小学6年生に進学。いじめも変わらず、避ける、菌扱い、暴言。私はいつも通り過ごしているだけなのに、ちょっと当たっただけで、「うわっ!神村菌がついた!」と言いながら、他の人に擦り付ける。擦り付けられた人も、また他の人に擦り付ける。この連鎖。もううんざり。今すぐ教室を出て、家に帰りたかった。次第に学校を休むことも増えていった。
月日は過ぎ、春休み。私たち家族はその頃、父が入院している病院の近くの引っ越していた。同じマンションの子と仲良くなり、その子たちと近くの公園に行こうという話になった。公園の入り口に差し掛かったあたりで、いじめの主犯格の子(H)に会った。1番会いたくなかった子。面倒なことにならないように無視したけど、向こうから「うわ…。なんで居るん。こっち来るな!」と言われた。ムカついたが、顔も見たくなかったし話したくもなかった私は聞こえない振りをして、無視を貫いた。が、その後にされたわざとらしい咳、それに暴言にとうとう私の中で何かが切れた。
結「ねぇ、いい加減調子乗んのやめたら?それに行きたくもないわ。お前のとこなんて。」
H「は?何言ってるん?w風呂入っていないやつが偉そうにwww」
結「黙ってれば好き勝手言って。いい加減にしろよ!」
とまぁ、10分くらい言い争いをした。一緒にいた子には巻き込んでしまって申し訳ないなと思った。
春休みが終われば中学生。あんなことがあったけど、いじめ酷くなってないといいな。と願いながら、入学式に向けて準備をした。