ー 戦い ー
「ただいま~!」
「おかえりなさい…。」
「どうしたんだよ、怖い顔して。」
「分からない?」
「わ、分からない。」
「これ、何?」
私は夫にメッセージの写真を出した。
「こ、れは…、知らない。」
「あなたのスマホにあったんだけど?」
「…知らないっ。」
夫は嘘をつくばかりだった。
「じゃあなんであるの、可笑しいわよね?」
「…ごめん。」
「なんで浮気したの?」
「だって、俺のこと怒ってばかりじゃないか!」
夫は怒鳴り出した。
「俺だって仕事で忙しいんだよ!」
もうダメだ、爆発する。
バンッ!
「あのねぇぇぇ!!!」
夫は私の怒鳴り声に驚いた。
「私だって、やえかの世話だったり、家事だったり、
家の事してるの!!!
それなのに、あなたは酒のんで、
マヤとイチャイチャして!!!
私は自分の時間なんてないのに…
なんでよっっっ!!!」
やえかを起こしてしまうほど大きな声で言った。
さすがに夫も反省していた。
その時…
「マサトくぅん♡」
浮気相手!?
「あ、あれ、来ちゃいけなかった…みたい。」
私は勿論帰させるわけなかった。
「ちょっと、お話ししましょうか。」
「私達は悪くないですよ~!
妻さんが可愛くないからいけないんですよ~!」
「だから浮気していいの?」
「そうよ、私達はなぁんにも悪くない♡」
「そうだよ、マヤのいう通r」
私は鬼のような顔をして夫と浮気相手を見つめた。
「マサトくんは、私と結婚する予定なので、
早く離婚してください~」
「おいっ!」
「ふぅん…そうなんだ…。」
「勝手に決めるなよ、マヤ!」
私はニヤリと笑っていった。
「いいわよ、離婚しましょう。」
「ま、待ってくれっ!」
「マサトくんっ!?」
「離婚だけは…、離婚だけは…!」
私の足を掴んで、泣きながら言ってきた。
「あなたの事は信じられないわ。
あなたと生きていても、また離婚するでしょ?
意味のないことはしたくない。」
「マサトくん、こんな人と生きても意味ないよ。
私達と生きよう?」
浮気相手は夫を止めようとした。
それなのに、夫はまだ私の足を掴んでいる。
「お願いだっ!絶対にっ、浮気しないからぁ!」
「さっきもいったよね、信じられないって。」
上から睨み付ける私を、夫は怖がった。
「何をすれば…信じてくれる?」
「マサトくんっ!もうそんな人と離婚しなよ!」
「次浮気したら、~。」
「ま、守りますっ!」
夫は震えた声で言った。
「マサト、くんっ…、もう嫌いっ!」
浮気相手は靴を履き、玄関のドアを閉めた。
「ごめん、もう浮気しないから…」
「勿論だけど、やえかの世話と、
家事を手伝ってもらうからね?」
「え、聞いてn」
「私言ったよね、自分の時間がないって。」
「ぁ…」
玄関からドアの音がした。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!