あの後…凪とは風呂場で遭遇した。
俺を見た凪は嬉しそうに俺に駆け寄ってきたんだ…。
凪「玲王!」
凪「久しぶり✋ 聞いてよ玲王!俺あれから練習いっぱいしてさー」ハイターッチ
それを…俺は…
“パン!”
玲王「やめろよ」
凪「!?」
玲王「もう俺とお前は宿敵(ライバル)だろ」
ー 凪 ー
玲王「俺を選ばなかったお前を」
“俺はここで叩き潰す”
千切「っつーことで、戦ろーぜ俺らと」
國神「逃げんなよ」
潔「あぁ 望むとこっしょ」
絶対この試合で勝って俺と組めば良かったって思い知らせてやる…ッ
そう…思ってたのに….
4-5
馬狼「ウォ”オオォォォァアアアアア!!」
玲王 (は………?)
SCORE 4-5!!!
“青い監獄”二次選考 3rdステージ
3vs.3 ─
勝者 TEAM WHITE!!!
潔 世一!!!
凪 誠士郎!!
馬狼 照英!!
玲王 (負けた……)
玲王 (俺は…何のために…ッ)
凪「レオ」ザッ
玲王「!」
玲王「……」
凪「あのラストプレーは…お前が相手だから仕掛けられたんだよ…」
お前の能力が優秀だから
あの状況で無理にでもギリギリのパスを出せるお前の才能を俺と潔は信じたから
博打できたんだ
凪「マジ紙一重だった」
凪「やっぱお前は凄いんだよ」
凪「だから今は先に行くけど…この先でまた─」
“だったら奪えよ”
違う…
凪「!」
玲王「慰めなんかいらねんだよ…」
玲王「ハッキリ言えよ…俺のことなんかもうどうでもよくなってんだろ…?」
違う…ッ
玲王「変わっちまったんだよ お前は」
玲王「“2人で世界一になる”って俺との約束も忘れる人間にな」
違うんだッッ!!
玲王「見捨てるなら…ちゃんと見捨てろよ…」
玲王「クソが…」
凪「……」
凪「だったらさ…」
凪「ここでお前を選べば満足なの…?」
で?
凪「ワクワクもしないのに気持ちだけチームになって…」
凪「世界一ってそんな甘っちょろいことなの…?」
凪「俺らの約束忘れてんのは お前の方じゃん」
玲王「……」
凪「…つーか」
凪「なんかもういいや…」
“面倒臭いよ 玲王”
玲王「ッ…!!」(俺は…ただ)
凪「もう知らない」
玲王 (俺は…ただお前に……)
戻って欲しかったんだ…
潔「……」
潔「なぁ玲王」
玲王「!」
潔「”選ばれる方”じゃなくて」
潔「”選ぶ方”になれよ」
潔「なんのためにサッカーやってんだ」
潔「お前───」
世界一のストライカーになる人間しか “青い監獄”じゃ
生きらんねぇぞ
玲王「…ッ」ガクッ
玲王「う… く…ッ」
グイッ!
國神「下向くな…」
見届けろ
ここで眼を逸らしたら───…
國神「敗北者は終わりだッ!!」
玲王「ッ……!」
玲王 (待ってろ凪…必ずお前を…ッ)