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とまと🦇🩷 。🦅🖤
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mico
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「すごいすごい! きれい!」
恐怖は感じていないのか、北斗は初めての花火に笑顔ではしゃぐ。
「綺麗だねー。こーち、シャワーみたいにすごい勢いだよ」
ジェシーの声に、
「それじゃわかんねぇよ、俺のと絶対種類違うだろ」
高地は笑う。「俺のやつ、音がいいなぁ。パチパチって癒される」
慎太郎は樹にスマホで文章を打って見せた。
『北斗くんも楽しそうでよかったね』
「うん。俺も久しぶりにやったけど楽しい」
そんな会話の中に、消えそうに小さな声でつぶやきが投じられた。
「綺麗…」
花火に夢中の北斗と樹以外が、ぱっと振り向く。視線を向けられた声の主——大我は、すぐに顔を伏せてしまった。
「あっごめん!」
ジェシーがそう謝る。「急に振り返っちゃって。そうだよな、綺麗だよな」
大我の笑みが、次々と咲く光に照らされる。
慎太郎から「大我が喋れた」と説明を受け、樹も嬉しそうに笑う。大我に向けて手を掲げた。
大我は少しだけ戸惑ったのち、おずおずと右手を上げ、ハイタッチした。
やがて、花火の残りの本数も少なくなってくる。
「すごいねぇ、北斗」
「きれーい」
と隣に座る高地、北斗の笑顔が重なる。
最後にそれぞれが持った一本が、音を立てながら燃え尽きた。
「終わっちゃったね…」
どこか残念そうなジェシー。
バケツの水に浸してジュッと消える火は、まるで夏の夜の夢のようで。
「俺さ、やっぱ一人暮らししようかなって」
片付けをしている最中、そう口にしたのは慎太郎だった。
「えっ?」
ジェシーと高地の反応が重なった。「行っちゃうの?」
「だって…いつまでもいられるわけでもないし、ちゃんと自立しないと親にもさ」
無邪気にあくびを漏らす北斗に遠慮してか、小声で告げる。
何事かと樹も振り返る。
『何話してるの』
慎太郎は少しためらって、でも文章に表した。
『そろそろクラリティ出るかもしれない』
樹は寂しそうな目で慎太郎を見つめた。
『俺も行く』
「樹は…」
慎太郎は首を振った。「ゆっくりでいいよ」
「……もうちょっと…みんなで、いたい」
かすかな、大我の主張だった。誰かの息がかかっただけで壊れそうなその思いは、しっかりと5人に伝わっていた。
ジェシーの瞳が潤みはじめる。「っそうだね、俺も一緒にいたい。せっかくみんなで遊べるようにもなったんだし」
「じゃあ…もう少しいようかな」
ほんとは、ずっといたいんだけど。そうは口にできなかった。
無理だということを、痛いくらいにわかっていたから。
「まあ、落ち着いて準備していけばいいじゃん」
高地は軽く笑う。いつしかこうなることを、予期していたのだろう。
「——寝るまでの自由時間、何しよっか」
慎太郎は沈んでしまった空気を振り払うように、明るく言う。
「こないだ買ったゲームしよ!」
一番にジェシーが答える。
「俺、音楽番組聴きたいんだけど」と高地。
「ん? なに」
樹が手をひらひらと振っているのに気づき、ジェシーが顔を向けた。
『北斗、眠たいんじゃない?』
そっか、とジェシーは言った。「たぶんもう寝る時間だよね、北斗だったら」
「じゃあ今日はゆっくり寝るか」
高地がのんびりと返す。
はたから見れば、ごくふつうの日だったかもしれない。
でも6人にとっては、かけがえのない大事な一日だった。
続く
コメント
1件
うわ、花火のシーンすごく良かった……!大我が「綺麗」ってポツリ言ったとこ、みんなが振り返ってハイタッチする流れ、めちゃくちゃ沁みた。慎太郎の「一人暮らし」発言で一気に切なくなったけど、ジェシーの「一緒にいたい」とか大我の「もうちょっと…」で空気が温かくなった感じがたまらん。続きめっちゃ気になるわ🔥