テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
思ったより忙しくなかったので少しずつ投稿します。
※伏字なし
※hbng(悩みに悩んでこちらにしました)要素あり
※事故描写あり
雲雀視点
今日は奏斗とセラフは夕方まで外出をする予定だからしばらくはアキラと2人っきりになる。
雲「アキラ、何かお昼ご飯で食べたい物ある?」
ア「そうですね…ではオムライスで」
雲「りょーかい!」
雲「ハート書いてあげるね」
ア「良いですよまったく…」
雲「卵とケチャップ…」
雲「あれ?ケチャップ切れてる…」
雲「アキラ!俺ちょっとケチャップ買いに行ってくる!」
ア「分かりました〜」
カーテンを閉めていたから気づかなかったけど今日は少し雨がポツポツと降っている。
雲「スーパーって確かここの角回ると…」
そんな事をぼやきながら信号機が赤になるのを待っていた。赤から青になって信号機を渡ってる最中に俺の体は宙に浮いた。
ゴッと鈍い音がした。周りの声が聞こえる。悲鳴や驚き、戸惑いの声が聞こえてくる。血液が俺の体から流れ出ている。救急車のサイレンの音が頭に響く。
雲「あ…きら…」
アキラ視点
ア「遅いですね。なんかあったのでしょうか」
そんな事を考えていたらいきなり受話器が震えた。
ア「もしもし」
奏『アキラ!』
ア「どうしたんですか?」
奏『雲雀が居眠り運転の車に轢かれて…!』
ア「え…?」
奏『病院は…』
ア「た…たらいが…」
奏『僕らもすぐ行くから!』
ア「…はい」
急いで家を飛び出した。大雨が容赦なく降り注いでいる。急いでタクシーを捕まえて行った。たらいが轢かれただなんて何かの冗談だ。
ア「お釣りは要りません!!」
たらいなら車で轢かれても「轢かれちゃったわ!」って笑っているだろう。
ア「ここがたらいの居る病室…」
奏「アキラ!」
セ「とりあえずこのタオル使って」
ア「あの!たらいは!」
奏「命に別条は無いって。でも…」
ア「何かあったんですか!教えて!」
セ「頭を強く打ったらしくて意識不明の重体で…」
ア「…っ!」
セ「とりあえず雲雀の所行くよ」
看護師さんから案内された場所は…集中治療室。そんだけ重体らしい。
ア「たらい…?」
呼びかけても反応しない。
#ご本人様には関係ありません
たべ
4,291
1,220
ア「たらい…!返事して!」
奏「アキラ落ち着け…!」
セ「雲雀は頭を打って脳震盪を起こして倒れたらしい」
セ「傷口の出血が落ち着いてきてて血液の不足も問題無いから今日のうちに普通の病室に行けるって」
ア「良かった…」
奏「とりあえず今日は…アキラ?」
ア「私が今日の昼ごはんをオムライスにしなければ…たらいが怪我をせずに済んだのに…」
奏「落ち着けって!アキラのせいじゃ無いから!誰も悪く無いから!」
セ「そうだよ凪ちゃん。落ち着いて」
ア「奏斗…セラお…」
奏「とりあえずまずは家に帰って風呂入ろ?アキラびしょびしょだし」
セ「そうだね。流石にビックリしたよ」
ア「だって…!驚いちゃって傘持って行くの忘れちゃって!」
セ「さっ帰ろ帰ろ。明日またお見舞いに行こ」
奏「そうだね」
3日間雲雀は目が覚めなかった。今日のお見舞いは奏斗とセラフは婚姻届の件での予定や予定の調整なのでやむを得ず欠席することになった。
ア「あの2人が居ないといつもより静かになりますねたらい」
ただ電子音がピッピッピッとなっている中私の声が思わず漏れてしまった。
ア「とりあえずこの林檎剥き終わったら帰るか…」
雲「……?」
雲「いてて…アキラ?」
雲雀視点
事故にあってから長い夢を見ていたような感じがする。耳に水がずっと入ってるようで感じでどの声も曇っているように聞こえる。暗い闇の中彷徨っていた。目が開けられず目覚めたくても目覚められないそんな夢だった。ある日いきなりどこからか「このまま真っ直ぐ進まなさい」という声が聞こえた。そのまま進んだ。不思議と疲れなかった。息切れもしない。そんな風に思いながら進んでいたらいきなり眩しい光が差し込んだ。そのまま光の中を進んだ。
ア「とりあ……りん………ったら…かえ……か」
雲「……?」
雲「いてて…アキラ?」
ア「え……?た…たらい…?」
雲「ここってどこ?あっ!アキラごめんなぁ〜お腹減ってたよな〜今度オムライス作ってやるから!」
雲「アキラ?」
ア「ばか!本当に心配したんだから……」
そんな事を言いながら嗚咽混じりに、涙を流しながら俺のことを抱きしめた。
雲「アキラ……ごめんな」
ア「本当に本当に心配したんだからっ…!私の事なんて心配しないで自分のこと心配しなさいよっ…!」
雲「うん」
普段大人っぽいアキラがまるで昔の少年かのように泣いていた。俺は震える肩に手を添える事しかできなかった。
雲「アキラ心配してくれてありがとな」
雲「アキラが隣に居てくれて嬉しかったよ」
ア「うん…」
雲「だからさ、泣かないで」
ア「うん…」
雲「よし!それでこそいつものアキラ!っていいたいけど目パンパンだね」
ア「誰のせいだと…」
奏「アキラ〜ようやく終わったよ〜」
雲「奏斗やん」
奏「……!?」
奏「セラ…雲雀もしかしたら死んだかも…」
セ「はぁ!?」
雲「いや生きてるから」
奏「…え?じゃあアキラは雲雀の開眼のシーンを見たの?」
ア「見てませんよ」
雲「俺お腹減った〜」
ア「ここに林檎あるので食べて良いですよ」
雲「俺身体痛いから食べれな〜い。アキラあ〜んして!」
ア「え!?仕方ないですね…」
セ「凪ちゃん俺がやってあげるよ」
ア「いや…でも」
セ「良いから」
雲「えっ…ちょ…」
セ「林檎食べたいならお望み通り食べさせてやるよ」
ア「はいはいやめてやめて」
奏「さっき話聞いたんだけど大分元気そうだからしばらくのリハビリと数日間の入院すれば退院できるって」
雲「しばらくはセラおが料理番か〜」
セ「おかげさまでね」
奏「パスタ食べたい!」
セ「今日は肉じゃがです」
奏「ちぇ」
ア「時間があったら寄りますね」
奏「安静に寝てろよー」
セ「病院から脱走すんなよー」
雲「うん!アキラまたね!お前らはどっか行け」
セ・奏「やだこわぁ〜い」
ア「きっ…」
しゃれいっおつかれさんです
ほんまに10月から消えます
コメント
1件
わあ…今回の番外編、めっちゃ心臓に来ました…(苦笑) 普段のコミカルな雰囲気から一転、雲雀が事故に遭うシーンは本当に息を呑みました。アキラが自分を責める姿、奏斗とセラフが必死に支える様子、どれも胸に刺さりましたね。でも、雲雀が目を覚ました後の「アキラが隣に居てくれて嬉しかったよ」という台詞に全部救われた気がします。病室の賑やかなやり取りも、いつもの空気が戻ってきてホッとしました。続きが待ち遠しいです!