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恋愛LvMAXな私と恋愛Lv0なキミ
第2話〜縮まる距離〜
待て待て待て!!
何考えてるの!?
瀬戸くん!!??
何も言い返せない私。
気まずい空気が流れる。
「…嫌だったら…別に。」
瀬戸くんが申し訳なさそうに言った。
「い、嫌な訳ないじゃん!」
「う、嬉しくて!!」
…..あ。言っちゃった。
顔が赤くなっていくのが分かる。
恥ずかしい、恥ずかしい、恥ずかしい!!
恐る恐る瀬戸くんを見ると、
「…なら、良かった。じゃあ、放課後図書室で。」
そう言って教室から出ていってしまった。
「…えぇー」
ヤバい。ヤバい、ヤバい!
瀬戸くんと、もっと仲良くなれるかも。
放課後図書室かぁ。
なんか、凄いな。
自分でも何言ってるか分かんない。
嬉しいのか、緊張しているのか。
色々な感情がごちゃ混ぜになっている。
「…でも、少しだけ楽しみかも。」
「何がー??」
「ふぁっ!?」
振り返ると、
「りお!びっくりしたぁ。」
りおがいた。
「どしたの?なんか最近ぼーってしてるけど。」
「そんなことないよー。」
バレてないよね?
「そー?まぁ、良いや。」
りおは鈍感に見えて勘がいいからな。
りおに隠し事をしてもすぐバレちゃう。
「今日もお昼一緒に食べようねー!」
「もちろん!」
りおは友達に呼ばれて、教室を出ていった。
私も荷物をまとめて教室を移動する。
次は美術だ。
「はぁ。」
人が少ない廊下で小さくため息をつく。
ここ最近の私は、何か変だ。
瀬戸くんに振り回されているというか…なんというか…。
「なぁ、あれ白石こはるじゃね?」
「ホントだ!超可愛い!!」
本人たちは小さな声で話してるつもりだろうが、私には聞こえてきた。
自慢ではないけど、私は廊下を歩いているだけで度々こんなことがある。
可愛いって言われるのは凄く嬉しいけど、中学ら辺から男子と話しているだけで、
「ぶりっこ」
と女子から言われることもあった。
それが原因でハブられることもあったし、中学の頃は友達と言える友達はいなかった。
それが嫌で同じ中学の人がほとんどいないこの学校を選んだ。
でも、りおにも出会えたし良かったと思う。
そんなことを考えながら、美術室がある西館に辿り着いた。
私が教室に入るなり、
「あ、良かった。こはる来たー!」
とりおが駆け寄ってきた。
「これ、返し忘れてたから。貸してくれてありがと!」
と、りおが私のパレットを返してきた。
りおは美術部で、家で作品を描いていた時にパレットを持ち帰り、そのまま家に忘れてきたらしい。
たまたまパレットを使うまでいかなかった私が貸していたのだ。
「あ、ありがと!…なんか、前より綺麗になってない?」
りおに貸す前よりパレットがなんだか、綺麗になっている。
「そう?貸してくれたから当たり前じゃない?」
やっぱ、りおって細かな気遣いがちゃんとできてるなぁ。尊敬。
「ほらほら、授業始まるよー!座ろ」
「そしたら、作品の鑑賞をします。静かに、友達の作品を見て良いところを発見してレベルアップに繋げましょう。」
でた。美術の授業特有の鑑賞タイム。
この時間なんか緊張するんだよな。
下手とか思われたらどうしようって。
とりあえず、りおの作品見に行こう。
「…わぁ」
思わず声が漏れた。
りおの作品、ものすごく綺麗。
蝶々と花畑の絵。
どこか幻想的で、でも現実にありそうな。
「やっぱ、りお凄い…」
「そう?ありがと!」
やっぱ、りおの絵は唯一無二な感じで真似しようとしても出来ないなぁ。
凄く魅力的な絵だ。
…瀬戸くんってどんな絵を描くんだろう?
気になって、瀬戸くんの席に移動した。
「…わっ。…え?」
…瀬戸くんの絵は、…少女かな?
小さくて小柄な女の子が空に向かって手を伸ばしている。
瀬戸くんの絵も凄く上手だった。
…でも、何か違和感がある。
違和感…。
でも、何が引っかかるのか分からない。
「はーい。そこまで。席に戻れー。」
先生の声で我に返った。
私はすぐに席に着いた。
頭の中は瀬戸くんの絵のことでいっぱいだった。
…ついにこの時が来てしまった。
放課後。
やばいやばいやばい。
瀬戸くんに話そうと思ってもすぐに教室出ていっちゃったし…。
りおは部活行っちゃったし…。
本当に、図書室に瀬戸くん居るの?
どうしよう…。
「行くだけ…行ってみるか。」
…多分、昨日のことなんて忘れているし。
うん。絶対そうだ。
図書室へ向かう。
「…いる訳、ないよね。」
そう呟いてドアを開けた。
ガラガラ。
「………….。」
いた。
瀬戸くんいた。
本当にいた。
私がドアの前にいることに気づいた瀬戸くんは、私に向かって手招きして、隣のイスをトントン、とした。
…座れってこと?
「…よし。」
私は瀬戸くんの隣に座った。
どうしよ。教室より席が近い!!
「…あ、お疲れ様。」
なんとか声を振り絞る。
「…お疲れ様。」
「え、えっと、じゃあやろっか。」
「そうだね。」
「国語からやろっか。」
「うん。」
私、ちゃんと話せてる?
変じゃない?大丈夫?ほんとに?
「どこが分からないとかある?」
「…えっと、ここ。」
瀬戸くんが指を指した所を覗き込む。
「あぁ、ここね。これはね…」
私がシャーペンに手を伸ばした。
…なにか触れた。
暖かい。
……瀬戸くんの手だ。
恐る恐る見ると、シャーペンに手を伸ばしたタイミングが重なり、手が触れていた。
「あぁぁ!ごめん! 」
咄嗟に手を引いて、謝る。
「…大丈夫、こっちこそごめん」
やばい。
恥ずかしすぎて瀬戸くんの顔が見れない。
顔があつい!
「………..」
「………..」
気まずい!!
「…じゃあ、気を取り直して。」
なんとか、立て直す。
「これは、こうで、ここをこうすれば…..」
「あぁ…なるほど。 」
図書室での勉強会のことは、あまり覚えていない。緊張しすぎたのだろうか?
「…あっ、そろそろ終わりにする?」
時計が7時半を過ぎていた。
「そうだね。」
荷物をまとめて、玄関に向かう。
靴を履いて校門まで歩く。
「じゃあ…私こっちだから。」
「あぁ…今日はありがとう。白石さん。」
…..。
「あのさ!!」
「白石さんじゃなくて…こはるって呼んで欲しい!!」
沈黙。
………。
あ。
「違うの!ごめん。何でも…」
「…こはる。」
「…え?」
「これで良い?」
「…うん。」
「じゃあ、僕のことも、はる とって呼んで。」
「はっ、はると!…くん。」
緊張しすぎて声が裏返った。
展開に頭が追いつかない。
「…ふふっ。」
思わず笑ってしまった。
「じゃあ、また明日。はるとくん。」
「うん、こはる。」
手を振って、それぞれ帰宅して行った。
少しだけ、瀬戸くん…はるとくんと距離が縮まった気がした。
耀聖(ようせい)
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#異世界転移
花月夜れん
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ふとんがふっとんだ
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コメント
2件
見てくれてありがとう〜! 感想とリクエストはコメントしてね! 3話もお楽しみに〜!!
うわぁ…第2話、めっちゃドキドキしたよ💭 図書室で手が触れたとこ、もう読んでるこっちまで顔が熱くなった…! それに「こはる」って呼んでほしいって勇気出せたの偉いし、はるとも「僕のことは“はると”って呼んで」って返してくれて、二人の距離がちゃんと縮まってる感じが伝わってきた。 りおの優しさとか、美術の時間の違和感とか、細かい伏線っぽいのも気になる〜。青春のもどかしくて温かい空気、すごく上手だなって思いました。続き、すごく楽しみです🌙