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せっかく、再会出来たのに。
私のせいで台無しにしてしまったと悔やむ。
おじさんと親友の前であんな行動をとった
自分は本当に子供すぎる。自分が嫌いになる。
ため息が出た。涙が出た。
すると……缶珈琲が机に置かれていた。
その隣に手紙が置いてあった。
おじさんからの手紙だった。
私「おじさん……。」
その日以来おじさんは私の心の中からも
この世界からも消えてしまった。
おじさんが残していった手紙には
おじさんが私への思いを綴ってくれていた。
わしが黙って貴方の前から消える事を許してください
あの事故の時貴方が心配そうに見詰めている顔を
今でも鮮明に覚えてます。心優しい貴方の
その心の中に入って行動するというわしの安易
な考えから始まった事。
本当に申し訳ないと思ってます。
わしが上手く成仏されなかったのは貴方に
もう一度会いたいと思ったから。
わしの妻と重なって見えたから。
妻も貴方と同じ様な性格をしていた。
学生時代は寝坊して遅刻して登校をしていた。
わしは妻の幼馴染だった。
何だかそれに懐かしさを感じてしまってそれが
妻と重なってしまったのじゃ。。
だからと言ってこんな形にしてしまった事は
許されるとは限らない。
妻がこの世界に来てるのかと思って
妻が君だと思い込んでしまって。
本当に申し訳なかった。
わしはこれから妻のお墓参りに行って
きちんと成仏します。
勝手に出てきて勝手に消える事をお許し下さい。
わしがわしで居られた事を感謝申し上げます。
私はこの大きな空の下でおじさんの事を
思いながら生活することを誓いました。
おじさんの生き方に何を言うとかでは無いけど
おじさんはおじさんらしく私は私らしく
という事をこのことを通して学べた気がします。
おじさんに出会えなかったら分からなかった事。
おじさんと出会えたから巡り会えた人達。
今も私の中でおじさんが生きていると信じて
前に向かって生きていく事を誓います
終わり