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#任勇洙
トマト嫌い
33
#香韓
トマト嫌い
15
「」菊
『』蘭
(大阪さん) [菊さ〜ん!
オランダさんが来ましたで〜!
ちょっと!何勝手に…]
ガラガラ(戸を開ける)
「・・・日光をあてないでください」
ついつい私は蘭さんを睨んでしまいました。
『…すまん。』
ガラガラ (戸を閉める)
『これ いつもの風説書(情報書)だ 』
そう言って蘭さんはいつものように
ヨーロッパの出来事について
まとめた本を私に渡します。
「ありがとうございます」
『礼はいらねぇ』
いつものセリフを言います。 恐らく、
どういたしまして と 言いたいのでしょう
世界の情報は、ほとんど 蘭さん に頼みっぱなしなので、 少し申し訳ないです
『…それより本田、いきなりだが話がある』
「なんでしょうか…」
蘭さんは深呼吸をして、言葉を口にします。
『…しばらく、来られないかもしれねぇ』
「…ヨーロッパで何かございましたか」
『少し大変な事になっててな、
いつ戻れるかも分からねぇ。』
「そうですか…」
『…』
「…」
ガラガラ
[失礼します〜! お茶持ってきたで〜!]
沈黙の中に急に大きな声が生まれたので
私は驚きました。
「あぁ…大阪さん ありがとうございます」
[蘭さん ゆっくりしてってな!]
ガラガラ
本心を言うと…絶対嫌です
事情は分かりませんが、 嫌です
そういえば蘭さん今日少しやつれて…
「…蘭さん雲行きが怪しゅうございます。
本日は泊まって行かれますか?」
『あぁ…頼む』
ヨーロッパに戻って彼が傷ついてしまう なら、私の元で暖かく過ごして頂きたい…
離したくない…
ずっと私の懐にいてくれればいいのに…
この時から私は、
狂っていたのかもしれません。
コメント
1件
ああ、面白いですね。江戸時代の蘭学の雰囲気を感じさせる語り口と、登場人物の距離感が絶妙です。「日光をあてないでください」という最初のセリフで一気に菊さんの性格が立ちましたし、蘭さんへの「離したくない」という執着が、最後の「狂っていたのかもしれません」で不穏な色を帯びていく構成が美しい。たった1話でこれだけの引力を作り出せるのは、台詞と間の取り方が上手いからですね。続き、気になります。