テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
次に目を覚ますと、僕は知らない場所にいた。
「どこだよッ、ここ、」
「おはよう」
急に声がかかりつい驚いてしまう。
「は、おまえなんで、」
「元貴くん。今日から俺のものだよ」
なんて。意味がわからない。
こいつは何を言っているんだ。
「は .. え、?..」
「これからはずっと一緒だね .. ❤︎」
戸惑っている僕なんて気にせず僕の顔を包み込みながらそう放つ。
「あんた .. 何がしたいんだよ」
「… すき、だって言ったじゃん、」
ほんとにわからない。今度はこんなことに顔を赤くしている。
「てか、名前言ってなかったっけ」
「若井、若井滉斗だよ」
名前もやっぱり聞いたことない。
「どーでもいい、早く出せよ」
ふと我に帰りこの状況の異常さに気づく。
認めたくなかったが、多分、足には鎖のようなものがついている。
なんて考えていると顔に痛みが走る。
「い”ッ、…ぇ、」
「なんでそんなこと言うの?」
「え、ぁ、」
変貌した様子の若井に完全に萎縮してしまう。
「出して。なんて二度と言うなよ」
「ごめ、ごめんなさい、ッ….」
いや、笑なんで謝ってんの俺。殴られたのこっちだし、頬痛いし。
「んいい子いいこ。」
「わかればいいんだよ」
次はさっきの若井に戻ったように頭を撫でてくる。
「こんな俺だけど..絶対に揺るがないことがあるんだ」
「知りたい?」
コクッ
ここは頷いていたほうが都合がよさそうだ、
「それはねぇ、」
「大森元貴を愛してるってことっ❤︎」
「見てるだけじゃ我慢できなくて」
「ほんとはもっと早く話しかけたかったんだけど、」
「今はまだ何もわからないと思うけど」
「きっと元貴もわかるようになるから」
ならもっと早く話しかけてこいよ , ….
なんて、今更言っても遅いけど。