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目を覚ますと気付いたらベッドの上で寝ていてもう彼はいなかった。やるだけやって帰って行ったのだ。重い体を起こすと体の節々がズキっと傷んだ。

「い”ッた…もぅ…」

そう言って腰に手を当てているとスマホの着信音が鳴った。

着信主は元貴。恐る恐る電話に出る。怒られるかと思ったが内容は「今どこにいるの?」や「具合悪いの?」などと心配してくれた。

でもその時は明日話すって言っておいた。元貴には悪いけどこっちも大変な思いしたんだから仕方ないよね。

とりあえずバレないようにホテルから急ぎ足で出た。バレたら俺の人生は終わる。なんせ某有名バンドのギターが男に抱かれたんだ。

自分で言っちゃうけどこれ結構やばいよね?あでも1部の層に刺さりそう。

いやいやそんなことを言ってる場合じゃないよな。

その後はタクシーを呼んで急いで家に帰えることにした。

その日は意外とよく寝れた。あんなことがあったのに何故冷静にいれるんだろう。ピンチになった時こそ冷静になっちゃうって元貴の言っていたことがよくわかった気がした。

後日、みんなにしっかり話すべきか。やっぱり悩んだ。朝起きると大量のLINEが入っていた。どうやら会議が俺のせいで中断になったらしく今日また会議をするらしい。

ほんとに申し訳ない気持ちで胸が締め付けられる。

スタジオに入るとそこには元貴や涼ちゃん、スタッフの方々が俺を出待ちしていた。みんな一斉に同じ疑問を問う。

「昨日の会議、どうして連絡くれなかったんですか?」

「えぇっと……」


悩んだ末こう答えた。

「具合が悪くてベッドで寝こんでました…すみません、」

そういうとみんな納得してくれた。我ながら頭いいのでは?でもめっちゃ心配してくれるもんだから結構心が傷んだ。

でも元貴だけはじっと鋭い目つきで俺を見ていた。すんごく怖い。やっぱり勘づかれたかな?メンバー内で嘘を作るのは元貴がいちばん嫌いなことだから流石に元貴には話した方がいいのかな…と思いつつ会議室へと足を運んだ。


会議が終わりほっと息をつく。すると誰かに突然肩を叩かれた。後ろを振り返るとそこには元貴の姿が。

「今日さ、僕の家来ない?」

「………なんで?」

いきなりの展開に驚いて思わず口に出してしまった。

なんで家に誘われたの?え?直々にワンツーマンで怒られたりする?元貴ならしそうだな、

…でもこれなら2人きりの時間になるし昨日のこと話しやすいのでは?!……と思ったので

「……いいけど、」

「ん、おけ。じゃまた後で」

頭の中では多少困惑しつつ簡単に了承した。元貴は俺から了承を得たあと足早に荷物をまとめその場から立ち去って行った。



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