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「、、凌ちゃん?ご、ごめんね、電車」
「あっいや違う、ごめんなんかぼーっとしてた」
綾乃は、なんだ、と安心して笑った。
「じゃあね凌ちゃん」
なんで学校に来て欲しいんだろう。
会いたいんだ。
私は、萩原に会いたいんだ。
『ちょ、今委員会中なんだけど』
「あっごめん」
『ちょうど今ガヤガヤしてるからよかったけど、何?どうかした?』
「あのさ、萩原の最寄り駅知ってたりしない?」
『萩原?あーたしか私のバイト先の最寄りと一緒、◼︎◼︎駅』
「、、◼︎◼︎駅」
ICカードの残高を思い出す。おそらくまだ足りるはず。いや足りなくても現金がある。
『てか凌仲良くしてたのに知らないのかよ』
「ごめん切るわ、ありがと」
『いや無視すん』
図書館だ。
学校に来ていない日、図書館で勉強していると言っていた。
どこの図書館かわからないが、駅の近くに図書館は一つしかないのかいくつかあるのかわからないが、どこかの図書館にいるはずだ。
まだそこまで遅い時間でもないのに、私は急いでいた。