empty(創作BL)

5話-lose1-

怯える柊を他所に、

緒方は硬く、熱く猛った楔(くさび) を柊のヒクつく窄まりに押し宛てると..

何の躊躇もなく早急な腰つきで下から上へ―― 一気にその猛った楔を柊のナカへと穿っていく・・・

「ッ!?―――あ、――ツあ、あ…、」

指とは比べものにならない程の熱さと硬さを持ったモノが

ズクズクと内壁を抉 (えぐ)りながらナカに挿入ってくる衝撃に

柊は目を見開き、

背をのけ反らせながら声にならない悲鳴を上げ、

口の端からは飲み込む事を忘れた唾液がタラタラと溢れだし、

柊の顎や首筋を伝い、 透明な糸となって下へと零れ落ちていく・・・

「――くっ… キッツ・・・ツ、」

「あ、あ、、 ひっ、 ぐ······ う”ぅ…つ、」

想像以上に狭く、 自分を拒絶するかのように締め付けてくる柊のナカに

緒方は額に汗を浮かべながら苦戦する

ーツ、 締め付けすぎだろコレじゃ俺が持たない……っ!

ようやく緒方のモノが半分まで挿入ったところで、 緒方は一旦進むのを止め

柊が先程指で反応を示した場所・・・ 前立腺のあるところまで腰を引き

カリの部分で小さなしこりをコリコリと押しつぶすようにしながら擦り始める···

「あっ!あああ・つ、」

柊の口から漏れ出ていた色気も何もない呻き声は一転して甘い悲鳴へと変わり、

緒方のモノを拒むかのようにキツク締め付けていた柊のナカは

まるでその先の刺激を強請 (ねだ) るかのようにゆるゆるとうねりながら

緒方のモノに熱く絡みつき始める・・・

-そろそろ――いいか・・・?

緒方は柊の反応を確かめながら

頃合いを見計らって、 再びゆっくりと腰を進めていく…..

「はっ、あ、ああぁ・・・ンッ、 く・・・ソンツ、、」

柊はズズズ・・・と腹を圧迫しながら

徐々に自分のナカに挿入ってくる緒方のモノに

息苦しさと同時にゾクゾクと背筋を駆け上がる快感のような

モノを感じ、堪らず目の前に居る緒方の首に力の入らない両腕を回して縋りつく..

「あぁ・・・・ あっ、つい・・・つ、ふっ、う…っ、ナカ・・・・・・ あっつい…ッ!」

緒方の首筋に顔を埋めながら柊が熱い吐息と共に呟く..

「確かに――熱いですね……でももっと熱くなります・・・ よっ!」

「ああっ!!」

ズンッ!と一気に緒方の楔が柊の奥を貫き

柊はその衝撃に再び背をのけ反らせ、大きく見開いた瞳からポロポロと涙を零す

「あ、あ…」

ふぅ…..全部一一挿入りましたよ・・・ ? 柊せんせ・・・」

緒方がのけ反る柊の耳元に唇を寄せ、艶っぽく囁く..

さて――と… それじゃあ――

緒方は暫くの間動かず、

柊のナカが自分のモノに馴染むのを待ちつつ

自分のモノに熱く絡みついてくる柊のナカを堪能していたが――

早く動きたいとドクドクと脈打ち始めた自分のモノに急かされ

緒方は仕方なくゆっくりと動き始める..

「ッ!?あっ、あっ、 待って・・・っ!

そんな…っ、急にうごい、ちゃ・・・っ! あうぅ…ｯ」

「ッ、待てない……っ! しっかりと俺の肩に腕を回して掴まっていろ…

動くぞ・・・」

「そん、な…っ、ああッ!」

緒方に片足を抱えられた不安定な状態で

下から激しく突きあげ始めた緒方に

柊はバランスを崩しそうになるのを緒方の首に回した両腕に力を込め

必死にしがみついてそれに耐える…

「はっ、 はぅ・・ うっ、くる、 し……っ、ンッ、ンツ、、

お、なか・・・くるし、い……っ!」

食いしばった口の端から涎を垂れ流しながら

柊が苦し気に呻く・・・

「苦しいだけじゃ――ないでしょう・・・?」

緒方は柊の出口ギリギリまで腰を引き

再びカリの部分で前立腺を擦る様にしながら

ズクズクと柊のナカに自身のモノを穿っていく・・・

「あ・・・あぁああ…つ、」 「ホラ…..ね…?」

ナカを穿つ自分のモノに甘い悲鳴を上げる柊の反応に

緒方は満足げに微笑むと

本格的に柊を下から突きあげ始める

「――もっと良い声で啼いて下さいよ・・・? 柊先生…

時間はたっぷりあるんですから・・・」

「あ、あ••••••やだ…っ、 ソン、ンッ、、 やだぁ・っ!」

柊は緒方に揺さぶられながら、 絶望の淵に自分が沈んでいくのを感じた・・・