テラーノベル
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学校2日目。まだまだ新鮮さがある制服に身を包み、暖かい日差しを受けながら登校する。
「おはよー氷織」
「おはよ。今日って何するんだっけ」
「あれだよ。なんかプリント回収したり配ったり」
「あー、教科書も配るんだっけ」
「そうそう」
他愛のない話をしていると、高校に着いた。野球部が朝練をしているようで、バッドにボールが当たる音がよく響く。
「あ!北条氷織さん!」
昨日と同じ声が響く。私は少し歩くスピードを早めた。芽依も私に合わせてくれる。
「待って!俺、あなたに話したことが…」
「部活には入りません!」
とにかくこの人と離れたくて、私たちは走って教室へ向かった。朝から疲れた。
その日は、一日中追いかけ回されている気分だった。どこへ行くにしてもあの人がいた。その度に芽依と私はその場を離れる必要があった。
-芽依sideー
放課後、氷織は用事があると言っていち早く校舎をでた。用事があるのは本当なんだろうけど、それに加えてあの男子も関係しているんだろうなと思った。
今日から3日間、部活見学がある。私はとりあえず敷地内を1周してみることにした。
「野球、サッカー、テニス、弓道、バスケにバレー。王道の部活も別にいいけど、やっぱマネしよっかなー」
そんな独り言を言っていると、武道館に着いた。ここでは躰道部が活動しているらしい。
「あっ!氷織さんとよく一緒にいる…」
「どうも」
会ってはいけない人に会ってしまった。でも、これ以上避けるのも可哀想だと思い、忠告ついでに話を聞くことにした。
「俺は2年の成島蓮登。躰道を中3からやってます」
「そうなんですね」
「あの、氷織さんは躰道をしたことがありますよね」
「…それが、どうかしたんですか?」
「俺、あの人の躰道大好きなんです。綺麗でかっこよくて…だからこの学校にいるのは、躰道をするためだと思ったのに。なんで俺は避けられてるんですか?」
あぁ、この人は知らないんだ。氷織に何があったのか。
「氷織はタイドウをしたことはありません。多分人違いですよ」
「人違いなんかじゃない!あの人を見間違えるはずがない」
「じゃあ、知らない人に追いかけられる怖さを少しは考えてください。氷織はあなたのことを知らない」
これだけ言えば少しは分かってくれるだろうと思い、私はお辞儀だけしてその場を後にした。これで少しは氷織が生活しやすくなりますように、と願って。
コメント
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「躰道」の単語がグッと来ましたね…!芽依の「氷織はタイドウをしたことはありません」って断言、ここで初めて「あ、この子は氷織の過去を知ってて守ってるんだ」と感じました。成島くんの執着もただのストーカーじゃなくて「あの人の躰道が大好き」って具体的な理由があるのが気になる。追いかけられる側の心理も丁寧で、2話目でじわじわ世界観が広がっていく感じが好きです。続きが楽しみです!