fuに買われてから数日が経った。
城の中を説明してもらったけど、まだ分からないところが多かった。 入っちゃいけないってとこもあったけど、よく覚えてない。まあ、別にいいけど。
rm「…妖精?」
最近よく、妖精みたいなのを見かける。あっちも俺を見てくるみたいで、視線が怖かった。
必死に気づいていないふりをした。目が合ったら何されるか分からない。
fu「rm最近元気無いね…どうしたの?」
rm「…なんでもない。ただ、寝不足なだけだから」
fuは俺の異変によく気がつく。いつも心配してくれる。…優しいな
fu「rm、ちょっと来て」
rm「何?」
fu「教えてなかった場所があったんだ」
そう言って連れてかれたところは、色とりどりの花が咲いた綺麗な庭園だった。
rm「ぁ…」
fu「綺麗でしょ?一年中ここだけ気候が変わんないんだ」
fu「魔除けの結界も張られてるから、なんかあったらここに来ればいいよ」
確かに、どこにも妖精や黒いなにかがいない…
rm「こんな所があったんだ…」
fu「俺の曾祖母様が創ったらしいんだ」
rm「へぇ…」
fu「そうだ!rm、ちょっと待ってて」
rm「…?うん」
fuはどこかへ走っていった。待っててって言われたから大人しくしとこ…
(パキッ
rm「…?」
ハサミの音が聞こえた…
音がした方を向くと、赤い髪の子供?がいた…
◆「…」(パキッ…パキッ…
一人でなにしてるんだろ… 見たこと無い人だな…
そうやって見てたら目が合った。
◆「ッ!?」(タッ(走
rm「あッ…行っちゃった…」
fu「りも〜!」
rm「おかえり」
fu「…?どうしたの?」
rm「へ!?いや…見たこと無い人いたな〜って…」
fu「へぇ〜…あ!そうそう!これあげる!」
そう言ってfuは俺の腕に花で作った腕輪をつけた。
rm「…」
fu「気に入らなかった?」
rm「…可愛い」
fu「…ッ!?/////」
おい待てrm…そのいきなりの優しい笑顔は反則…/////
でも…上手くできてよかった…喜んでくれた…
fu「それね風属性の魔法をかけたから、なにかあったら守ってくれるよ」
fu「永遠に枯れないし」
rm「ありがと…fu…」
fu「…そろそろ戻ろっか」
rm「うん」
(カサッ
◆「…」
_________________________
それから数週間。
fuからもらった腕輪をずっとつけながら生活していたら心なしか気持ちが楽になった。
今日は、城の中を覚えるために探索していた。
rm「だんだん…覚えてきた…はず」
(シャランッ
rm「…?鈴?」
音がした方を向くと、犬がいた。
rm「どこから迷い込んできたんだ?」
手を伸ばしたら離れてったから、追いかけた。
夢中になって追いかけていったから、気づいたら知らない場所にいた。
rm「ここ…どこだ?」
目印になるようなものは無い…周りがキラキラしたものでいっぱいで歩きづらかった。
多分城の中だとは思う。
見たこと無い扉やいろんな黒いやつが見えるから、早くここからでたかった。
出口を探していたら、後ろに気配を感じた。
rm「…」(後向
(バッ(目隠
rm「うわッ…見えなッ…」
視界が真っ暗になったかと思えば、体が宙に浮く感覚がした。
rm「わッ…ちょッ…離せッ!」
(スタスタ
rm「どこに連れてくんだよ!」
俺が問いかけても相手は無視し続けていた。
俺が暴れても、噛んでも、蹴っても何も反応しなかった。
疲れて動くのを止めたときくらいにやっと俺を持っていたやつが止まった。
(ギィィ
扉が開く音がしたと思ったら、俺は床に落とされた。落ちた衝撃で目隠しが外れたから、すかさず持っていたやつを見た。
rm「なにすッ…」
rm「あ…」
◆「…」
そこにいたのはこの前庭園で見た、赤い髪の人だった。
そいつはゆっくり俺に近づいてきて、首を絞めてきた。
◆(ググッ
rm「がッ…ヒュッ…ッ」
◆「…」
まったく喋らない。それが怖くて抵抗できなかった。
息ができなくなってきた頃にあいつは手を離した。
◆(パッ
rm「ッハ…ケホッ…ヒュッ…ゲホッ」
◆(スッ(首
rm「ぇ…」
◆(グググッ
rm「ふッ…ぐッ…」
また首を絞めてきたと思ったら、気絶直前に手を離してくる。回数が増えるたびに力が強くなってくるから、 息を整えようとしても全く整えれない。
そろそろ視界が暗くなってきた…
rm「ぁッ…ッ…カヒュッ…」
■「それ以上やると死んじゃうからストップ」
◆(パッ
rm「ッ…ハッ…ヒュッ…ゲホッゲホッ…」
rm「はッ…ゲホッ…」
■「ちゃんと言うとおりできたね」
■「えらい」
◆「ん…」
■「君はちょっと寝ててね」
そう言われたあと、俺は気絶した。最後に見たのは、高い音の笑い声とたくさんの光の玉が周りを翔んでる景色だった。
コメント
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多分最後の人たち⋯kzさんとsyさんかな? 続きが楽しみ☆
誰だ、誰だ、誰だ〜!!?(古すぎて伝わらん)