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「皆、準備はできたか?」
「あの……学校ってリムジンで行くものなんですか?」
「リムジン乗ったことないの?」
「いえ、乗ったことはありますけど……学校というもの自体が初めてなので何も分からなくて……。」
「もしかして…学校知らない…?」
黙ってうなずくと桃瀬さんたちは驚いた顔をしていた。
普通は学校に行くものなの……?
「うーん…なんて説明したらいいのかな…。勉強したり、友達を作ったりする場所…?」
「友達……?」
「そうだよ。楽しいことがいっぱいある場所。」
「嫌なこともあるけどな…。」
「もう、初めての子にそういうこと言ったらダメでしょ。」
「だって本当のこと…。」
「ほら、2人とも花月チャンを困らせないの。花月チャン…まずは行ってみましょう。学校でもアタシたちが一緒にいるわ。だから安心して。」
「はい……。」
「いつまでも話してると遅刻すんぞ。」
「あの劉磨が遅刻を気にするなんて…。」
「お前は俺をバカにしてんのか?」
「だって本当のことでしょ。サボり魔のくせに、花月の前だからってカッコつけないでよね。」
「てめえ……。」
リムジンに乗り込むとすぐに屋敷は遠くなっていった。
これから私学校に通うんだ…学校ってどんなところなんだろう……。