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𝑴𝒐𝒕𝒐𝒌𝒊
30
玉藻
185
389
「….んだよ若井。」
「暑い、暑いよーっ….。」
ある夏の日、最近は酷暑日という新しい名前もできた今年の夏。
エアコンのない部屋、スタッフがくるの待っている。
と、その時、若井がグダグダと、俺の背中に寄りかかってきた。
そんなにくっつくから暑いんだろ。
そう呆れながらも、寄りかかってくる若井を放っていると、怒ったように体重をより預けてきて。
「重い….、若井重いって。」
「失礼~っ。俺軽い方でしょ?」
不服そうに頬を膨らせて、俺の肩を小突いてくる。
はぁっとため息を吐いて、若井を自由にさせていると、なぜか、耳元に若井の吐息がかかってくる。
くすぐったいからやめて、そう伝えようと口を開けたときのこと。
「….え?若井寝てる?」
耳元に心地よい寝息が聞こえてきて。
一瞬反応できなくて、俺が振り向いて若井を揺さぶっても、若井は起きない。
あ、ガチで寝てる。
そう確信した時、若井の髪が、俺の首に触れた。
さらさらとした、触り心地のよい髪に指を通す。
長い睫毛に、結ばれた唇。
無意識のうちだけど、「かわい」と声が出てしまう。
慌てて口を塞ぎ、若井が寝てることを確認すること約3回ほど。
本当に寝てるんだ。
そう思ってしまったら、思いは止まらなくて。
「若井….好きだよ。大好き。」
かわいい、かわいいよって、何回も囁いてしまう。
若井を抱きしめて、ぎゅっと自分の胸に押し付ける。
このまま離したくないな、なんて。
自分らしくない、なんて呟いていたとき、何かが唇に触れた。
驚く暇もなく、その触れたものが若井の唇だってわかった。
下を見ると、いたずらっ子な顔をしている若井と目があって。
「….元貴らしくなんてないかもしれないけど、俺は嬉しかった。」
にへっと笑って、俺の胸に顔を押し付ける。
暑い、暑い、のに。
そう思うのに、なぜかもっとくっつていたい。
だいすき。
そう伝えるように、もう一回。
今度は俺から、唇に口づけた。
コメント
3件
もーさん、第8話読みました!暑いのに離れたくない距離感、すごく甘くて胸がきゅっとなりました。若井くんが実は起きてて、あのいたずらな顔でキスしてくるシーン、反則級にかわいい…。元貴くんの「かわいい」が漏れちゃう無意識の愛しさ、めっちゃ刺さりました。暑さなんて関係ないくらい、二人の温度が心地よかったです。続きが気になります🌙