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「 No.1ホストと幼馴染」 ― ya × et
ゆあんくんがホストをやめてから半年。
最初は仕事も生活も手探りで、毎日が不安でいっぱいだった。
でも最近、少しずつ光が差してきた。
配送の仕事もコツを掴み、上司から評価されるようになったし、えとのバイトも安定してきた。
家計簿の数字に少し余裕が生まれると、二人の表情も自然と柔らかくなる。
「なぁ、今日の仕事どうだった?」
えとはキッチンでコーヒーを淹れながら聞く。
「順調だった。予定より早く終わってさ、明日のシフトも少し楽になりそうだ。」
ゆあんくんはくしゃっと笑い、えとの手を軽く握る。
「えとがいるから、頑張れるんだ。」
えとは照れくさそうに笑う。
「そんな……私なんて、あんまり役に立ってないのに。」
「いや、毎日支えてくれてるだろ?それだけで十分だ。」
彼の言葉に、えとの胸がじんわり温かくなる。
***
休日の朝。
二人は手を繋いでスーパーに買い物に行く。
「今日は何作る?」
「久しぶりにカレー作ろうかな。」
「俺、ルー担当で!」
簡単な日常だけど、以前のように不安やすれ違いで悩むことは少なくなった。
ふたりで過ごす時間が、確かな安心を運んでくる。
夜。
ソファに並んで座り、テレビを見ながらお互いの肩にもたれる。
「ねぇ、ゆあんくん。」
「ん?」
「こうして一緒にいられるだけで、幸せだね。」
ゆあんくんは微笑んでえとの頭を撫でる。
「……ああ。俺もだ。」
生活はまだ完全じゃない。
仕事の忙しさで疲れる日もあるし、節約に頭を悩ませることもある。
でも、二人で手を取り合い、支え合える――それだけで、前より強くなれた気がする。
夜の静かな部屋で、肩を寄せ合い、互いのぬくもりを確かめる。
こうして少しずつでも安定した日々を作れるのが、二人にとって何よりの幸せだった。
コメント
4件
わ ぁ ߹~߹ 幸 せ そ う … 😖 💖
いいお話しすぎる🥹