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好きです好きすぎます😭💞
桃赤
病み、鬱
赤『ゔあ”ぁっ…!!ポロポロ』
薄暗い部屋は物が散乱し、
引き裂かれた布団は血まみれで、ベッドの上には血のついたカッターや、まだいっぱいの瓶。
赤色が目立つ服はほとんどの部分が真っ赤に。
体中に切り傷やひっかき傷があり、床にうずくまって泣き叫ぶ。
起きてから数時間とこの状態。
赤『あˈˈっ…がはˈˈっ……ポロポロ』
喉が痛くなり、もう叫ぶ余裕はなくなった。
静かに溢れる涙は、ほんのり赤くなっている。
動く気力もなくなると思い、
まだ開いていない瓶から大量の錠剤を取り出し飲み込む。
それと同時に、ドアが開く音がした。
桃『っ…、赤…』
仕事から帰ってきた彼。
赤『ぅ…ぁ…ポロポロ』
目が合うと、現実に戻ったみたいに色々と思い出す。
部屋を汚し、物を壊した罪悪感から、謝りたい気持ちでいっぱいになる。
それなのに声が出せない。
より一層涙が溢れる。
桃『置いて行ってごめんっ…休めばっ…!』
『ごめんっ…ごめんな…』
そう言いながら俺を抱きしめる。
服のことなんか気にせずに。
赤『…っ、…ポロポロ』
その大きな体が温かくて、でも桃くんが謝る理由がわからなくて、謝ってほしくなくて、
どんどん感情がわからなくなっていく。
すると、先程飲んだ薬のせいでふわふわしだす。
桃『赤…!?、赤…!』
そこで意識は途絶えた。
赤『ん…、』
白い天井、白い部屋。
腕には点滴が繋がっていて、隣には桃くんが心配そうにこちらを見ている。
桃『赤っ…!、ポロポロ』
赤『…、』
まだ喉は回復していないようで、声が出ない。
桃『ごめん…、ポロポロ』
精神病棟での入院。
制限。鬱病の再発。
何度も暴れてしまう日々。
それらに耐えた今、
隣で歩く君は、あのときからそばに居てくれて、 救ってくれた彼だ。
𝐸𝑁𝐷𓂃𓈒𓏸◌