こんばんは。せなです。
連続投稿失礼します!
今回は短め(5000字程度)です。すみません!
あと絵柄めっちゃ変わってます。
本編へどうぞ!
Wki side
むすー。
ふくれっつらをした彼女が、家事をしながらこっちを見つめてくる。
なにやら言いたげな様子だが、じっと見つめてくるだけでそれ以上は干渉してこない。そう思っていると、
「……若井、今日ずーっとスマホ見てるね」
むっとした不機嫌さを全開にしたまま話しかけてきた。
「んー、そうかな?」
「なにしてんの?」
「仕事の話だよ」
「誰と話してんの」
「誰って……涼ちゃんだけど」
「……ふーん」
「な、なに?」
元貴は何か言いたげだったが、そのまま立ち去ってしまった。
「ねぇ!まだスマホ見てんの?」
「まだ終わんないんだからしょうがないでしょ」
「涼ちゃんとしゃべりすぎ!」
「仕事のことなんだから許してよ。てか、今は涼ちゃんじゃないし」
「……サポメンのみんな?」
「うん」
「……そう」
こっちだって元貴のことを構ってやりたいと思っている。けれど意見が纏まらないままだと、このあと元貴にも色々相談しないといけないことがあるのだから支障が出てしまうだろう。だから、ひと段落つくまで構えそうにない。
申し訳ないと思いつつ、心做しかしょんぼりしている元貴の背中を見つめた。
Mtk side
そっちがその気なら、良い。
僕だってやってやるんだからね。
仕事だとわかっていても、本来完全OFFの日で、恋人とのんびりできると思っていたから構って貰えないダメージは割とでかい。
プルルルル……
「もしもし」
「もしもーし。元貴?」
「うん」
まずは、涼ちゃん。
「どうしたの?」
「んー……なんか寂しくなっちゃって!」
「ええ〜?若井は?」
「仕事が忙しいって……」
「あー……頑張ってるねぇ」
寂しさを埋めるように色々と話す。
「あ、ごめん僕用事あるから一旦切るね」
「ん。話してくれてありがと〜ね」
「いえいえー。またね」
「うん、またね」
プツンッ
会話を終了する。
時計を見てみると、思いのほか時間が経っていてびっくりした。
そういえば、若井は……
「……」
まだスマホとにらめっこをしている。
嫉妬してくるかなーとか思ったけど、案外気にしてない……?
んー。どうしようかな。
涼ちゃんは予定があるらしいし、サポメンさんとは今若井が連絡とってるんだもんね。
昔ながらの友達にでも電話しようかな……。
若井に振り向いて欲しいけど、直接的な仕事の邪魔はしたくないのが今の気持ちだ。自分だって仕事してるときに邪魔されたらイラつくし、同じバンドのメンバーだからこそ仕事にはそれなりの理解があると互いに踏んでいる。
だけど、なんだか嫉妬心が収まらなくて。
プルルルル……
携帯電話が鳴り響く。
「?」
不思議に思って除くと、「藤澤涼架」の文字がそこにはあった。
用事、終わったのかな?向こうからかけてくるなんて珍しいけど。
「もしもし?どうしたの?用事は?」
「んーそんなでもなかったからすぐ終わった。ねえ、いま暇でしょ?」
「え?まぁ……」
「じゃあさ、僕んちで飲まない〜?それともゲームとかする?」
「えっ、でも……」
「愚痴でも惚気でもなんでも聞くよ〜?」
「……行く」
「あははっ、あーでもちゃんと若井には許可とってね。僕怒られたくない」
「はいはい」
急いで家を出る支度をする。まあ、涼ちゃんの家で何がするんだったらラフな格好でもいいかな。
「若井、僕ちょっと涼ちゃんとこ行ってくるー」
「……えっ、」
「じゃねー」
「ちょっ、元貴」
何か言っていたような気もするけど、今は誰かと話したくてたまらないぐらいだったからすぐに家を飛び出してしまった。まあ、いいか。
Wkki side
俺に構って貰えなくて涼ちゃんと通話を始めたかと思ったら、『涼ちゃんとこいってくるー』って……。
俺に嫉妬して欲しいんだろうけど、やりすぎでは?
きっと、元貴は俺がまだ嫉妬していないと思っているのだろう。バリバリしてるけどね。
おしおきパターンかな……って思ったけど、今日は見逃してあげようと思う。俺にも非があるから。
だけど、明日以降もこれを続けるようならお仕置かな。
翌日
「あははっ、何それ」
リビングに楽しそうな声が響き渡る。
しかし、なにやら鋭い目つきで声の主を見ている者が。
「……」
これはお仕置。
今日、元貴が起きてからいつもより距離を縮めて見たけど、なんだかツンツンしてたし。
「えー、僕?僕はね〜」
「ねえ」
「うんうん……それ、涼ちゃんらしいね」
「ねえってば。あのさ」
「それでねー、えっと……」
「元貴」
「わっ」
通話をしている元貴の顔を掴み、無理やりこちらを向かせる。
「なに、わか……んむっ!?」
通話をミュート状態にして、元貴の唇を塞いだ。
抵抗する元貴を押さえ込み、舌をねじ込む。
逃げる舌を捕まえて、絡ませた。
「あれ?元貴ー?」
「ふぁ、ふ……、」
ぷはっ
暫くして解放してやると、はあはあと肩で息をしている元貴が目に入った。何が起こっているのかわかっていない様子だ。
ミュートボタンを押して、解除する。
「あー。ごめん、涼ちゃん?通話切るね」
「えっ、ああ……、うん……?」
話してるときに申し訳ないけど、切らせてもらう。
察してか察せずか、涼ちゃんはなんかごめんね?、と言葉を残して通話を切った。別に涼ちゃんは悪くないけどね。
「あー!、何勝手に……」
「何?」
「……っ、」
わざと冷たい目で元貴を見つめると、途端に縮こまった。そんなところも愛おしいと感じてしまう。思わず笑みがこぼれそうになった。
「俺がいるじゃん」
「でも、昨日構ってくれなかった……」
「俺だって構いたかったし」
「……ごめ、ん。でも……」
「でも?」
「僕以外の人と、ずっと話してた……」
「……仕事の話だってば。しょうがないでしょ?」
「うん……そうだけど」
ぽつぽつと本音を話してくれる元貴。
普段はなかなか本音を話してくれないから新鮮な気分。
「嫉妬、した……」
「……ふは、」
「!笑うな!」
「ごめんって」
「僕、寂しかったんだから……、」
ああ、なんで俺の恋人はこんなにも愛おしいのだろう。
「俺も嫉妬したよ」
「そっ、か……」
「ね、今日はたくさん構ってあげるから」
「……っうん」
反応がかわいくて、苛立ちもいつの間にか消えていた。
今日はお仕置じゃなくてドロドロに蕩かすのもいいかもしれないな。
どさ……、
ゆっくりと元貴をベッドに押し倒す。
ちゅ、ちゅ、……
顔に軽めのキスを何回かしたあと、くちびるにくちづける。
互いの舌を絡め、ゆったりと元貴のシャツのボタンをはずす。元貴は焦らされるのが好きだから、わざとゆっくりとした手つきで。
「はふ、ん……、」
元貴の甘い声が俺の理性を焼き尽くしていく。
ぷはっ……
「こっちも脱がすから、腰浮かして」
「うん……」
普段なら抵抗するところでも、なんだか今日はやけに素直だ。デレモードなのかな?
首筋、胸、お腹……という順にフレンチキスをふらせていく。元貴はじれったそうに身を捩らせた。
胸の突起を刺激すると、一際高い嬌声を漏らす。
退屈しないように、くにくにと指の腹で弄んだり、ぢゅぅ、と口で強く吸ってやったりして様々な刺激を与えた。
「あっ、ん……、」
元貴のものからはとろとろと蜜液が垂れており、とても扇情的だ。
突起をこねながら、後孔に手をやる。
今からローションを準備するのは正直ムードを壊しかねないので、元貴のものからたらたらと漏れている愛液を使うことにした。
「ふぁっ、ん……、ぁ……」
指先が鈴口に触れると、ビクビクと元貴の全身が震える。焦らされて出来上がったからだには刺激がいっそう強いのだろう。
つぷ……
まず1本、なかゆびを挿入する。
ぐにゅぐにゅとナカを解すように動かしていく。
「や、ん……っ、ぅ、」
つぎに人差し指をいれる。
バラバラと不規則に動かして、元貴のいいところを探す。
「あっ、そこ……っ」
「ここ?」
「うん……、すき……っ」
「っ、」
本当に今日はやけに素直だな。
理性を保つのが厳しくなってきたが、なんとか堪え、前戯を続ける。
最後に薬指をいれる。
もう十分ナカはほぐれているので、元貴に快感を与えるためだけに挿れる。
ぐっ、と前立腺を押し上げると、全身を戦かせた。
「はぅ、っあ、んんっ」
刺激を続けると、前立腺がよりぷっくりとしてきた。
すりすりと優しく撫でたあと、ゴリゴリ、と強く押し込む。
「お”っ、ぁあ……っ、は、」
指だけでも十分に感じている元貴は、涙を孕んでいた。そろそろこっちも限界だ。
ズボンとパンツを脱ぎ捨て、そこら辺に放り投げる。
頬を染めた元貴に凝視されて、なんだか緊張してしまう。
「挿れるね……」
後孔にぴっとりと自身をあてがい、ちゅぷちゅぷと浅瀬を行き交う。
「はぅ、はやく、いれて……っ?」
うるうるの目でそんなことを言われては、欲を我慢出来るはずがなかった。
ずぷぷ……っ♡
「お”ぁ……っ、」
急な質量感に元貴は顔を顰めるが、心做しか嬉しそうだ。
「キツいな……」
奥へ奥へと進めていく。
とちゅん……♡
「あ”っ、おく……♡」
「ん、全部入ったよ……。受け止められて、偉いよ」
元貴の髪の毛をすくように撫でてやると、嬉しそうに笑みを浮かべた。
「えへへ……若井の、ぜんぶはいってる……♡」
「、あんま、煽んないでよ……?」
ぱちゅっ、じゅぷッ、
ゆっくりとストロークをしながら、くちづけをする。
舌を絡め合うときの水の音と、ピストン時の水の音が混ざり合い、なんとも色欲が掻き立てられる。
「あ、ぁうっ、ふぁ……っ♡」
突くたびに鳴く元貴がとてもかわいい。
「ね、もっとはやく……っ、」
「明日、朝早いでしょ?腰痛くなってもいいの?」
「いいよ……っ、ぁ、♡若井とのえっち、すきだから……」
「……、っ。ごめん元貴っ」
元貴の体制を変えさせるため、ぐるりと身体を回転させる。
「ちょっ、わっ!?、ぁッ♡」
「この体制ね、すっごい奥まで届くんだって」
俺はそう囁いた。
Mtk side
「ひぅ……っ、みみ、……」
所謂、バックという体制だろう。
「動くからね……ッ」
ばちゅっ、ぱちゅんっ
「ぁ”あッ、ぅ”、これぇ……っ”」
「は……、ふ、」
先程から前立腺ばかりを突かれて、おかしくなりそうだ。
「ぁ”、そこばっかり”ッ”、♡」
「はぁ、元貴っ、ここ好きでしょっ、気持ちいい?」
「ん”っ♡きもちぃっ、ここすき……ッ、」
「……♡よかった、奥、すすめるね……」
ぐぽぐぽと結腸に入るか否かの瀬戸際をせめられる。
ぐぽっ……♡
「お”─ッ♡」
「ん、いいこっ」
ばちゅっ、ばちゅんッ♡
「あ”ッ、お”くつかれるのッ、きもちぃ”っ♡」
「っ、今日の元貴、素直ですっごくかわいいよ……♡」
「はぅっ、♡」
体制的に、耳許で若井の声が聞こえるから、耳まで孕んでしまいそうだ。
声……。
そういえば、僕っていつも汚い喘ぎ声晒しちゃってるな……。
そう思うと急に恥ずかしくなって、声を抑えるために指を噛む。
「ん、ふ……ッ、♡んむ……ッ♡」
「っ、元貴っ?なんで指噛んでるの。離して」
「んむッ、ふ、ぅ……ッ♡」
口から息が取り込めない分、脳がぼやけていく。
────どちゅんッ!♡
突然、後ろから激しく突かれる。
「ぉ”、あ”〜〜〜〜ッ”?♡」
「は……ッ、♡やっぱ、元貴のこえっ、かわいい」
「や”っ、きかないれ……っ、あ”、うあ”っ♡」
もういちど指を噛んで凌ごうとするが、若井に指を絡められているためそれはできなかった。
「ね、我慢しないで……♡」
「あ”、あ……ッ♡」
吐息多めで囁かれれば、若井の声が脳までをも犯してきてきたみたいで。
「あっ、わかぃ、すき……っ♡」
「うんっ、俺も好きだよッ、」
「すきっ、だいすきっ、♡」
「うん……っ♡うれしい、俺もすき、だいすきッ、」
気持ちが溢れてとまらない。
「あッ、いっちゃう、♡」
「イっていいよっ、」
「〜〜〜〜ッ♡」
びゅるる〜……っ♡
「ぁ”、はぅッ、♡」
「ん、かわいい、♡」
「またっ、イっちゃ、ぁ♡」
「俺もそろそろ……ッ、」
「ひろとっ、一緒にイこっ?♡」
「……!うんっ、一緒に、ね……♡」
ぴゅくっ、ぴゅる……っ
びゅる〜……っ♡ドクドク……っ
どぷどぷと若井のものが僕のナカに注がれていくのがわかる。
その刺激でもまた絶頂してしまいそうなぐらいだった。
薄れていく思考のなか、くびあたりに鋭い刺激がはしる。
それがなんなのかは、惚けた脳ではわからなかった。
Wki side
「ん”、おはよ……あー……」
「おはよう」
「……ん、」
「はいはい」
情事後の元貴はいつもに増して甘えん坊になる。
素直になり過ぎて怖いぐらいに。
でも、昨日の元貴もこんぐらい、いやそれ以上に素直だったな……。
Mtk side
行為後は腰が痛くて動けないことがほとんどなので、いつも若井に姫抱きされて洗面所やリビングに行っている。今日も例に漏れず、だ。
「はい」
顔を洗うために洗面所につくと、鏡の前でおろされる。
「ふあ〜……ん、……ん……?」
「どうしたの?」
「……え、なにこれ、首……の……?」
鏡のなかの自分を見て、思わず声が漏れる。
「キスマークだけど」
「それは見たらわかるよ!量がおかしいっての」
昨日の首の痛みはこれだったのか……。
「んー。俺の独占欲の現れ……的な?」
「なにそれ……」
まあ、悪い気はしないけどさ。
今回は甘さ多めを意識しました!あと1作あります。
ていうか声我慢のシチュ?被ってましたね。すみません泣
コメント
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うんさいこうです 、 天才ですね!? 神様か天皇様でございますか?(?)
更新うれしみです😽最高です🎀💗
短めで5000文字とか異次元すぎる、 長いの大好きなんで嬉しいです😊