コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
レン「いいよ……君が初めから気になってた事、あの謎の空間にいた事全部教えてあげるよ」
悠「……え?」
レン「……単刀直入に言うね、悠……君が起きたあの謎の空間……あれは悠の心の中なんだ」
悠「……は?どゆこと……」
悠は顔を顰めた
そんな悠をよそにレンは淡々と話を進めた
レン「……悠はね、悠の心の中に来る前に、現実世界の方で自殺をしたんだ。」
レン「……いや、正確には自殺未遂だ」
悠「なっ……!」
レン「……悠、心当たりあるでしょ?」
悠(……そうだ……あの時、自分は……)
飛び降り自殺をしたんだ…………
レン「……そこで現実世界での悠は意識不明の重体、今も病院で眠ってるはずだよ」
悠「じゃあ……なんで自分は心の中に…」
レン「……覚えてる?何で悠が飛び降り自殺を図ったのか…」
悠「そ、それはっ……」
悠(あの時……は)
悠「……高校2年生の春……1人の男子が転校してきた……」
レン「……そうだね、その子は蓮だったよね」
悠「っ……その後……高校2年生の学校生活は蓮と一緒に過ごしてて……」
悠「……でもっ、自分は蓮にっ……蓮の家庭をっ……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
志乃〈あら、もう分かっちゃったの?フフそうよ〜あちらの家族の旦那さんよ♪〉
志乃は、あの子のお父さんと不倫関係にあったと言うのだった……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レン「……そうだね、悠の母親……もとい、志乃は蓮のお父さんと不倫していた。その後、悠は転校する1日前に蓮に一言言われたよね」
悠「っ…………”許さない”……」
手も声も震えていた……冷や汗が首に伝っていく
レン「……そうだね、5年後、悠と蓮は再会した」
レン「それなのに、蓮はあたかもあの出来事が無かったかのように接してきたよね」
悠「……っ」
そうだ…………。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
蓮〈わ!悠じゃん!!久しぶり!僕のこと覚えてるかな??〉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
蓮〈ねぇ!悠!今日一緒に帰れない?〉
蓮〈わーいやったぁぁ!!〉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
蓮〈え?悠まだ虐待されてたの…?…そっか…
辛かったね…ごめん、親のこと聞いて〉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レン「……明るくて、タメ語で小学生の時とは雰囲気も全く違った蓮だったよね」
悠「…………」
レン「それが怖くて……高校2年 冬の時期に飛び降り自殺をしたんだよね」
悠「っ……」
悠(そうだ……自分は……自分の母親が蓮の父を寝取ったのに、蓮は自分に優しく接してくれて……でも、それが怖くて……それで……)
ーー屋上から飛び降りたんだーー
第30話 終わり