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レン「……まぁ、悠が居た謎空間も何でそこに悠が来ちゃった理由も分かったでしょ？」
レン「それに、悠……君は本来なら此処に来てはダメだったんだ……実を言うと僕に出会っても行けなかった」
悠「……それはなんで？」
レンの顔が引きつった
レンは恐る恐る口を開けた
まるで初めて会った時のような何か言い難い顔をしていた
レン「……悠はさ、心の中……自分の世界で何度か殺されかけたでしょ……？」
悠「あ……」
レン「キルト、アンナ、ライガとタイガ……それと」
悠(確かに……)
レン「僕にも」
悠「え……？あ……そういえば……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レン〈それは……もうやってもいいって事？〉
ｸﾞﾁｬｯｯ!!!!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レン「……元々はね、僕含めて皆、悠を殺す予定だったのさ」
レン「精神ってあるでしょ？精神的に僕達は悠を攻撃するために悠の心の中に来たのさ……いや、生まれたのが正解かな」
悠「……それは、今までの過去とかの憎しみ……苦しみ……悲しみから綺琉兎達が生まれたってこと……？」
レン「うん、そういうことだね」
悠「……でもちょっと待って、」
1つ明らかに謎な所を問いただした
悠「……皆、悠を殺しにかかってたのに何で、レンは殺しにかからず、それどころか助けてくれてたの？」
レン「……そうだね……僕は君が作り出したレンだからかな……綺琉兎達はそれぞれ恨みやら憎しみやらの感情で生まれたけど、僕は違った……優しさ、嬉しさとかいった感情から生まれた……だから悠を助けてたんだと思うよ」
悠「……だったら何で自殺なんか……」
レン「……悠がこの世界から抜け出せる一つの方法があったんだよ」
悠「え？……それは……どんな……」
レン「……それはね、全ての……悠の心の中の変に生まれた感情達……悠を攻撃してくる奴らを殺す……っていう方法だよ」
悠「……っ！だから……」
レン「うん……そうだよ……勘がいいね、だから僕は自殺をしたんだよ」
悠「そんな……勝手な……」
レン「…勝手なんかじゃないよ」
暗い声でレンが呟いた
レン「……むしろ大変だったよ、僕は最期まで戦わなくちゃいけなかった」
悠「……？」
レン「だって、僕が戦わず初めに死んじゃったら誰がキルト達を殺すのだって話でしょ？」
悠「……確かに……」
レン「それに、僕実はさ何回も殺られてたんだよねぇ〜……何度も何度も殺されて……でも、悠の為に頑張って……途中何回か心折れかけたよ〜何度も悠……が死んでいく様を見てさ」
悠「……っ！」
レン「……それにさ…神様……いや、蓮って本当意地悪だと思うんよね」
悠「……は？何で蓮が……？」
レン「僕はさ確かに悠が作った架空のレンだけどさ、根本的に元として作られてるのは蓮なんだよね、だから……まぁいくら僕が死んでも、悠が死んでもまたリセットされ時間がループするのは現実の蓮の想いが強いからなんだよね」
悠「え？……結局は現実の蓮と此処に居るレンはリンクしてるの？」
レン「まー、ちょっとだけかな〜気持ち的にはって感じかな」
レン「現実世界の蓮は本当に……」
悠「……訳が分からない……現実世界の蓮は自分の事をっ！悠のことを恨んでるはずっ……何でそんな、助けるような……」
レン「それは……その真実は直接会って話した方が早いんじゃない？」
第31話 終わり
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